ルール説明・2






新人とベテラン、二人の漫画家が切られたところで一同の酔いも完全に覚めたらしい。
そして、このイカレタゲームが現実であることを嫌でも実感せずにはいられなくなった。
発行人鳥嶋は脅えた漫画家たちの顔を眺めて満足そうに笑った。
「高橋君、改めて詳しいルールをお願いしまーす。」
「それでは、ルールの解説始めます。皆さんはいま、グリードアイランドにいます。
 皆さんには、この中で殺し合いをしてもらうわけです。最後の一人はジャンプの看板漫画家になって印税がっぽがっぽです。
 休載もページ数も展開も思いのまま、わがまま放題です。担当は下僕です。以上です」
既にそんな漫画家いるじゃないか。多くに視線が一瞬冨樫に降り注ぐ。
しかし、冨樫はそれにさも気づいてないようなだらしない表情で愛息子の写真を見つめている。

「皆さんはこれから発行人が決めた順で1分おきにここから出ていってもらいます。
 出たところからゲームスタートです。出て行く時にこのバックをもらってください、中には武器と少量の水と食料が入ってます。
 あと少年誌ゆえの規制が決まってますのでそこから出ないでください、出ると打ち切ります。
 最後の一人になるまで戦って24時間以内に誰も死なないとジャンプ廃刊です。
 まあこんなとこかな、後 は地図とルールブックを見て確認してください。」



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