ジャングル
淫夢のマスコットキャラクター、観葉植物くんはこの殺し合いを傍観しようとしていた。
観葉植物くんは、歩み出す事も言葉を発する事もなく、ただ此処で光合成をし続けるだけだ。
全然他の参加者を殺さない参加者も死ぬらしいが、正直どうでもいい。
殺し合いなどする性格でもなかったし、それを止める意思もなかった。
今後も、此処で神々の戦いを見守るだけである。
これまでも、下北沢暴力団員殺害事件のような歴史的大事件を目撃した観葉植物くんが、その情報を外部に漏らした事はない。
ここで行われる殺し合いも、まるで素知らぬ顔で光合成しながら見守り、その結果、首輪爆弾で殺されたとしても観葉植物くんに悔いはない。
「…」
観葉植物くんがいつものように光合成をしていた時、どこからともなく奇妙な音楽が聞こえ始めた。
デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww
デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww
デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww
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ペプシメアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン
走って現れた銀色の男は、自分に支給されたペプシをドバドバと観葉植物くんに注いでいく。
彼の名はペプシマン。ペプシの為にこの殺し合いに参戦した参加者だった。
ペプシマンには、偶然にも、缶のペプシが1000本支給されている。
こうして他の参加者にペプシを恵んでも、自分の分のペプシには困らないほどの量だった。
だからこそ、偶然見つけた観葉植物くんにペプシマンを注いでみせようと思いついたのだろう。
「…」
土から根に染みこんでいく大量のペプシ。
ペプシマンはプルトップを開け、40本以上のペプシを観葉植物くんに分け与えていく。
いまだかつて、この観葉植物にペプシを注いだ者はいなかった。
だが、観葉植物くんはこの状況でも全く動じなかった。
デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww
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ペプシメアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン
「シュー」
ペプシマンは、観葉植物くんにペプシを注ぐと、満足したように息をついて全速力で走り去っていった。
残された観葉植物くんはその後ろ姿を傍観していた。
観葉植物くんは、こんな予想外の事態に直面した時もストイックだ。
光合成を続けながら、観葉植物くんは次に誰か参加者が来るのを待つのみだった。
さすが観葉植物くん。
水の代わりにペプシを注がれても寛容だぁ。
「…」
…かに思われた。
デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww
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デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww デッデーレレwwwww
「ペプシメアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!」
ペプシを大量に投入された事で、観葉植物くんは突然変異を起こしたのだ!!!!!!!!!!!
身の丈はだんだんと膨れ上がっていく。
その大きさは、十メートル、二十メートル、三十メートル……とどんどん大きくなり、その施設いっぱいを蔦で覆い、一瞬にしてジャングルへと変えてしまった。
ヒーローのスーツが飾ってあった東映ヒーローワールドNAMCO ACTION MUSEUMは、隅から隅まで突然変異の怪植物に侵略されていく。
蔦は触手のように伸び、鞭のように地面に叩きつけられる。
まるでクトゥルフ神話出典だ。
「ペプシメアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!」
…もはや、かつてまでの無口な観葉植物くんはもういない。
そこにいるのは、参加者の血とペプシを求める吸血植物だった。
一体、どうしてこんな事になってしまったのだろう。
神々の争いの運命の歯車は狂い始めていた。
【1日目 深夜】
【場所:ファミリーモール3F ごちそうパーク】
【ペプシマン@ペプシマン】
[状態] 健康
[所持] 基本支給品一式、ペプシ×950本
[思考] ペプシを飲ませる
【1日目 深夜】
【場所:ファミリーモール3F 東映ヒーローワールドNAMCO ACTION MUSEUM】
【観葉植物くん@真夏の夜の淫夢シリーズ】
[状態]ペプシを注がれた事で突然変異
東映ヒーローワールドNAMCO ACTION MUSEUMをジャングルに変えるほど巨大化
[所持]基本支給品
[思考]参加者の血かペプシが欲しい
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