薔薇乙女とブラコンと筋肉ダルマ
やれやれ、何処の誰かさんは知らないがやってくれるねぇ。
また、どこぞの金持ちの道楽だろうが……
よりによって幻海の後継者として成長した浦飯幽助を喰う前にさらわれたのは頂けない。
……とりあえず優勝してあの男に帰してもらうか。
ああ、癪だね、まったく……。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
いったいこれはなんなのだろう?
何故いきなり呼び出されて殺し合いを強要されなければならないのだろう?
あの白衣の男、スカリエッティという男は何故、僕達ローゼンメンデン全員を呼び出したのだろか?
分からない。こんなの僕達の宿命であるアリスゲームの範疇を超えている。
僕は……確かにアリスゲームに乗り、敵として戦った自分は翠星石やみんなを傷つけたけど……。
でも、それでもこんなっ!? みんな、こんな殺し合いで死んでいい訳ないっ!?
あんな事をした僕がみんなを救いたいと考えるのは烏滸がましいかもしれない。
それでも僕はみんなに死んで欲しくない……
みんなと合流する。でもその前に何処かゆっくりと支給品を確認してみるか……
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「あ、あはははは、ド、ドッキリじゃないよね。やっぱり……」
制服の少女、高梨奈緒は現実逃避しようとしたがすぐにその考えを振り払った。
自分自身を騙すにはあの光景はあまりにもリアル過ぎた。
まだ日が高く、自然に囲まれた穏やかな場所。
木々によって日の光は遮られているが完全に真っ暗ではなく、適度に明るい。
だが今の奈緒には周りの自然を愛でる余裕などなかった。
「な、なんで私がこんな事に巻き込まれなきゃならないのよっ!? こんなか弱い乙女を捕まえて殺し合えとか馬鹿じゃないのっ!?
普通はこんな美少女を捕まえたらお兄ちゃんのエロ本に書いてあるような、あんな事とかこんな事とかするのが……まぁ、あんなおっさんに
そんなことされるなんてまっぴら御免だから別にいいけど……」
勢いでそう言った後で自分の想像にぞっとした。
冗談じゃない。私を好きにしてもいいのはお兄ちゃんだけなんだから。
そ、そりゃ、お兄ちゃんはスケベで変態でカッコ悪くて臆病で鈍感だけど、でも本当は優しくて偶に凄くカッコいいんだから。
私、お兄ちゃんにだったら、ううん、私の初めてを捧げていいのはお兄ちゃん以外いないんだからねっ!?
やだ、何を考えてるのよ。恥ずかしい……
自身の妄想に顔を赤らめて体を身もだえさせる。
そうだ、こんな事を考えてる場合じゃないんだった。こんな所で死んでたまるか。
私はまだお兄ちゃんに好きだって事も伝えてすらいないのだ。
だからこんなところで死ねない。死にたくないっ!?
そう、考えなさい。考えるのよ、高梨奈緒。
生きてお兄ちゃんと再会するのはどうすればいいのか考えるのよ。
……とりあえず組がどうとか言ってたけど私と組んでるのは誰だろう?
えっ? これってお兄ちゃん? 嘘、うそ、うそうそ、う、そうそ、うそ、うそ
こんなの嘘だよね?
なんなの? お兄ちゃんも誘拐されてたの? お兄ちゃんもここにいるの?
「やだっ、そんな、お兄ちゃん……」
そんな、殺し合いって言ってたけど、お兄ちゃんもここにいるなんて、確かにお兄ちゃん助けてって思ったけど、こんなのない、ないよ。
助けなきゃ。早く私が行って助けなきゃ。
しっかりしてるように見えて馬鹿でドジでおっちょこちょいでお人好しで、え〜と、え〜と、他には……
ええいっ! と、とにかく、こんな場所にお兄ちゃんを一人切りなんて危険すぎるっ!?
「行かなきゃ。早く私がお兄ちゃんを保護しなくちゃっ!?」
「行くって何処へだい? 当てはあるの?」
「!?」
誰もいないはずだった。なのに声を掛けられた。、それもけっこう近くから。
その声に弾かれた様に、辺りを見回す奈緒。
それは直ぐに見つけられた。でも視界に見えたその人物は人間にしては、いや子供にしても背丈が低すぎた。
「その、さっきから声を掛ける機会を伺っていたけど、落ち着いた方がいいよ?」
「…………」
「お兄ちゃんって言ってたけど、君のお兄さんもここにいる様だね。でもこういう時だからこそ落ち着いて行動した方がいいと思うんだ」
「…………」
「ねえ、ちゃんと聞いているのかい? その……見ての通り僕は人間じゃないけど君に危害を加えるつもりは……」
どうしよう? やっぱり唐突過ぎただろうか? こんな場所へ放り込まれた上に突然動く人形に話しかけられた戸惑うのも無理はないか。
でもせっかく他の人と遭遇できたのだ。なんとか協力関係を結べたら……
「か…」
「か?」
「かわいいっ!?」
相手の少女はそう叫ぶと蒼星石を思い切り抱きしめた。
「ちょ、ちょっと!? 君っ!!」
「やだっ、凄くよくできてるっ〜 これ、どういう仕組みで動いてるのかな?」
そう言うと蒼星石の体を弄りだす。
「や、やだ、止めてっ! そんなとこ触らないでっ!?」
「へえ、プラスチックにしては肌触りがいいわね、材質が違うのかな? あ、ズボンの下はかぼパンなんだ」
「やだっ、そんなとこ見ないでよっ! 今はこんなことしてる場合じゃないだろっ!?」
「あははっ、ごめんね。でも男の子なのにキャミソールまで着てるなんて変態っ〜♪」
「僕は女の子だよっ!?」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「つまり蒼星石ちゃんは薔薇乙女っていう動くお人形さんなんだね」
「正確にはもっとややこしいけど」
ややげんなりとしつつそう蒼星石は答える。
あれから暴走する奈緒をなんとか引き離し、それでもしつこく『そのお洋服、どこで売ってるの?』とか情報交換には関係ない
質問をされつつも何とか話を本筋に戻し、情報交換を終える事ができた。
「それで蒼星石ちゃんの姉妹もここに連れてこられたんだね」
「ああ、それで出来ればお互いに協力出来ないかと声を掛けたんだけど? 僕も君のお兄さんを見つけるのを協力するつもりだよ」
それは奈緒にとってもありがたい申し出だった。正直この状況だと一人より二人の方が色々と便利だ。
「うん、私もどうしようか困ってたところだったの。だから一緒にみんなを探そうね。その方がいいと思うの」
「協力してくれるのか。ありがとう、ナオ。 ところでナオ? ナオの支給品は何かな? 僕もまだ自分の支給品が何なのか調べてないんだ」
それからお互い支給品を確認を行うことにした。
二人とも殺し合いをする気はなかったが身を守る武器とか出来れば欲しかった。
だが蒼星石の一つ目の支給品は……
「えっ? これって……」
出てきたのは大量の本。それも表紙が淫らなかっこうの女性ばっかり。どう見てもエロ本です。本当にありがとうございました。
二人とも目を丸くしてしばし本を見入っていたが、蒼星石は慌てて一緒についていた説明書を読み、
「えっと、これは……『高梨修輔のエロ本』って、その、君のお兄さんの物だと思うけど……」
「あわわわわっ! 忘れて忘れて! そんな本の存在なんか頭の片隅から葬り去ってえぇ!?
お兄ちゃんの馬鹿っ!! こんなところで妹に恥をかかせないでよっ!?」
気まずい雰囲気の中、慌ててそれらのエロ本を自分のディパックへ仕舞い込む。
「後で燃やしてやるんだからっ!」
「あ、あはははっ、僕は気にしてないからね。ところでそっちの支給品はなんだったんだい?」
「こっちはこんなのがあったんだけど……」
そう言うと奈緒は一ふりの戦斧を見せた。よく磨かれた戦斧の刃が冷たい光を放っていて少し怖い。
「これ『グレーテルの戦斧』って書かれているけど……こんな武器を使う人なのかな?」
「名簿にも同じ名前があるけど、少なくとも気を付けた方がいいと思う。他には……銃?」
そしてこちらは一挺の銃あった。
説明書には『ゼロのニードルガン』と書いてあった。
「銃か。でも僕は銃を使った事がない。脅しとしては十分だと思うけど。ねえ、そっちの斧をこの銃で交換してくれないかな?
僕にはそっちの方が使いやすそうだ」
「いいの? 銃の方が強力だと思うけど?」
「いいんだ。慣れない武器を使うよりは。斧も使った事はないけどそっちの方がまだ使いやすそうだ」
そして二人はお互いの支給品を交換した。
蒼星石は使い心地を試す様に何度も斧を振ってみた。少なくとも使い難くはなさそうだ。
奈緒も銃を持ってみる。意外と重く、持っていると人を殺める武器だという自覚が沸いてくる。
「大丈夫かい? 顔色が悪そうだけど?」
「あっ、だ、大丈夫だよ。そりゃ怖くないって言えないけどこんな事で挫けてる場合じゃないもん。こうしてる間にもお兄ちゃんが危険な目に合ってる
かもしれないもん。私がお兄ちゃんを助けるんだから」
「ほう、中々気丈なお嬢ちゃんだね。だがやる気だけではねぇ」
「誰だっ!?」
蒼星石はその声にハッとし誰何の声を吐き出す。
ビクっと体を震わせて辺りを見回す奈緒。
しばらくして木陰から長身の男が姿を現す。
「そっちのお嬢ちゃんもそれなりに場数は踏んでいる様だが駄目だねぇ。少し気配を消したぐらいで相手の位置が掴めないのではな」
「なっ、なんだお前は。いきなり現れて……」
蒼星石は奈緒を自分の後ろに誘導し、長身の男に鋭い視線をぶつける。
対する長身の男はそんな相手の視線もどこ吹く風とばかりに受け流しつつ会話を続ける。
「だが君も珍しい存在だね。人形のつくも神に見えるが妖気が微塵も感じられない。俺もそれなりに詳しいが妖魔とは別物か」
「ちょっと!、こっちを無視するんじゃないわよっ!? で、でもおじさんも仲間に入りたいんだったら入れてあげなくもないんだからねっ」
はっきり言って怖い。相手はサングラスをかけたヤクザ風の男(奈緒にはそう見えた)
でもいくらヤクザでもこの状況なら心細いはず……と言う希望的推測で気丈に振る舞う。
自分より小さい蒼星石の後ろで足をガクガク震えさせながらであったが。
「ああ、俺がゲームに乗っていたのならわざわざ姿を現さずとっとと武器なりなんなりで攻撃すればいい。だがそれをしなかった俺は乗っない。
そう推理したという訳か……」
「違うのか?」
蒼星石も相手の意図を探ろうと声をかける。
怖いというより相手の意図が読めなくてただただ薄気味悪かった。だが、もしこのゲームをぶち壊したいと思っているのなら……
だが、その希望も男の言葉に打ち壊される。
「違うな。俺がこうしてわざわざ姿を現したのはただ知って欲しかったからさ」
「知って欲しい、だって?」
「まず、俺の名前は名簿では戸愚呂の弟の方だな。そして俺はこのゲームに乗っている」
「!?」
ゲームに乗っている。
それを聞いた瞬間、手に持った戦斧を構え、相手がどう動いてもいいように身構える。
だが相手の警戒を気にせず、戸愚呂弟は言いたいことだけを勝手にどんどん喋っていく。
「さて、これでお前たちは俺が殺し合いに乗ってる事も知った。俺の顔も名前も知った。後は……正直、お嬢ちゃん二人相手に肉体を変化させる必要もないがこれも見せておくべきか。
20%、いや15%ほどだな。手加減はしてやるからあっさりと死んでくれるなよ」
徐に上着を脱ぎ無造作に放り投げる。次の瞬間、二人の目の前で戸愚呂弟の肉体が一瞬で膨張する。
「えっ? なっ、なんなの、あれっ!?」
「なっ!? くっ、ナオっ! ここは僕に任せて逃げるんだっ!?」
「えっ、で、でもっ!」
確か肉体を変化させると奴は言っていた。冗談じゃない。何が肉体を変化だっ!?
肉体を変化させたなんてものじゃない。まるで奴の体の内側からこちらが押しつぶされるような圧力を発せられてるみたいで……巨大な岩だ。
せめて彼女だけでも逃がす為、後ろに声をかける
結果だけを見ればそれはまったく無駄な行為だった。
何故なら逃げる以前に彼女の足は竦んで走れなかったし、全力で走れたとしても彼女の足では逃げ切れなかったから。
それに
「くっ!」
速い! あんな巨体なのにっ!
蒼星石がかろうじて戸愚呂弟の動きを感知できたのと戸愚呂弟が間合いを詰め、攻撃を放とうとしたのはほぼ同時。
ほぼ横っ飛びに地面を転がりかろうじて躱し、蒼星石が体勢を立て直した時には視界には戸愚呂弟は消えていた。
「…!?」
「今のは躱せたか。だが、それだけだね」
蒼星石の真後ろからぶっきらぼうな声。後ろを振り返る暇も体を動かす事もできず、
そして、その瞬間、衝撃と苦痛がほぼ同時に蒼星石を襲い、その小柄な体が宙を飛んだ。
蒼星石の体はしばらく飛んだ後、地面を何度もバウンドして、20メートルほど転がる。
「うっ、あっ、あっ……」
気絶していた方がまだ苦痛に苦しむ事もなかっただろう。だが蒼星石の半端に丈夫な人形の体は人間の様に気絶する事を許さず、
「さて、次はそっらのお嬢さんの…」
「うっ、うわあああああああっ!!」
奈緒は絶驚しながら、銃を構え、闇雲に引き金を引き続けた。
テレビの演出の様な銃声はせず、針は戸愚呂弟に乱射された。
これは反動の大きい普通の銃だったら、奈緒に当てられなかっただろう。
その点では持っていた銃がニードルガンだったのは不幸だっただろう。
針が相手の筋肉に命中して歯が立たないのを思い知らされたのだから。
「なんでっ? なんでよっ!?」
「お嬢ちゃん、そんな豆鉄砲じゃ俺には傷一つ付けられないな」
銃がまったく通じない。それでも我武者羅に引き金を引き続ける。
それに躊躇せず、戸愚呂弟は一歩づつ彼女へと近づいていく。
「や、やめろっ……彼女に手を出すな」
蒼星石は立ち上がろうとして……立ち上がれずに崩れ落ちる。
体全体がバラバラになりそうな程の苦痛、起き上がれない。
「やだやだやだやだっ!こっちに来ないでよっ!? 助けて、お兄ちゃんっ!?」
「やれやれ、大声を出してくれた方が好都合だが少し煩すぎる」
無造作に腕を払う。奈緒の腕からニードルガンだけが飛んで行く。
そして銃を払われて呆然としてる奈緒の頭に手を近づけて……彼女の顎にデコピン。
「…………」
無言で崩れ落ちる奈緒。それを起きたら面倒だとばかりに地面に倒れこむ寸前に抱きかかえ、そして肩に背負い込む。
「それじゃあこっちのお嬢さんは貰っていくよ」
「なん…だと…お前…殺し合いに、乗ってたんじゃ…」
貰っていくだって? 何故だ? ゲームに乗っているのならそんな必要無い筈だ。
さっきからこいつはいったい何を考えているんだ?
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「…………」
蒼星石は悔しげに、奴が奈緒を背負いながら去って行った方向を睨み付けていた。
悔しい、ただただ悔しい。
不甲斐ない。あの男も憎いが、何もできない無力な自分も腹立たしい。
何もできなかった。目の前で奈緒をさらわれた。それどころか……
『ああ、乗っている。乗っているからこそお嬢さんたちに協力して貰おうと思ってね』
『協力、だと?』
『そうだな……俺はこれから闘技場へ行き、そこでしばらく他の参加者が来るのを待つ。お前はそれを伝えるのもよし、伝えないもよし、
どっちでも構わん。ただ、俺が出会った相手を殺して回るのは変わらない、それがお嬢ちゃんたちの家族であっても』
『なっ! みんなには手を出すなっ!?』
『くくくっ、元気がいいね。だからこっちのお嬢ちゃんよりお前を選んだんだがな。すぐに死んでもらってはなんにもならないからな。強者を連れてくるもよし、
大勢で攻めてくるもよし、俺はどちらでもいい。俺を止めたければせいぜい足掻いてみることだな』
『……何故だ?』
『ん?』
『何故こんな事をする? こんなことをしてどんな得があるんだ? こんなの自分の首を絞めるだけだろ?』
『なんだそんな事か? ただ一人一人殺して回るよりこの方が面白そうだと思っただけだ』
『面白い、だと? ふざけるな! そんな理由でっ!?』
『…………くっ、くくくくくくくっ、ふはははははっ!!』
『何がおかしいっ!?』
『いや、お嬢ちゃんから見たら俺がまともにでも見えたのかなと考えたらおかしくておかしくて……くくく、』
『くっ!』
『いやあ、久々に笑わせてもらった。そんなお嬢ちゃんにはこれをプレゼントだ。俺には必要ないしな』
『これは……』
『俺に支給された物だ。まぁ、期待してないがぜいぜい生き延びて俺の事を吹聴して回ってくれ。じゃあな』
『ま、待て。お前に言われなくてもお前が危険だと言い触らしてやる。だから彼女は、ナオは置いていけ』
『断る。何のマネか知らないが組んでる片方がくたばったらもう片方の相手の首輪が爆発する妙なルールがある。楽しむ前に兄者が誰かにやられてボン、では面白くない。
このお嬢ちゃんはその時の保険みたいなものさ』
『兄者? お前のお兄さんなのか? こんなことしてる暇があるのなら何で……』
『『探しに行こうとしないんだ?』か。ふん、大きなお世話だ……長話がすぎたな。ではそろそろ行かせてもらおうか』
『……絶対に後悔させてやる』
『ふっ、せいぜい頑張る事だな』
「くそっ、あいつ、何処まで人を馬鹿にして……っ!?」
馬鹿にされた。いや、眼中にさえなかった。
奴への恐怖は確かに今もある。だけどそれ以上にあいつに小馬鹿にされた怒りが大きかった。
それに本人が言う様にあいつを放置すれば姉妹や他の人が危険に晒されるだろう。
ナオだって保険と言っていたがどんな扱いをされるか分かったものじゃない。
奴の危険性を知っているのは今は僕だけだ。
あいつの言うとおりにするのは癪だが僕だけじゃ勝てない。
なら、僕と同じこのゲームに立ち向かおうとする人達を集めてあいつやスカリエッティを打倒できれば……
無謀かもしれない。でも、そうする事で翠星石やみんなを助ける事ができるのなら僕は……。
【G−7/森林地帯/日中】
【蒼星石@ローゼンメイデン@アニメ】
[状態]:ダメージ(中)
[服装]:いつもの服 ただし土埃で汚れている
[装備]:グレーテルの戦斧@ブラック・ラグーン
[道具]:支給品一式、不明支給品0〜2
[方針・思考]
基本:姉妹や他の人達とこのゲームを脱出する
1:このゲームに立ち向かおうとする人を集める
2:戸愚呂弟の危険性を伝える
3:可能なら戸愚呂弟を倒し、ナオを救いたい
4:翠星石や他の姉妹、ナオのお兄さんを探す
[備考]
※ 参戦時期はアニメ最終回以降です
※ 奈緒から兄好の世界のことや修輔のことを聞きました
※ 戸愚呂弟の大体の行動や能力のことを知りました
※ 近くにニードルガン@コードギアス 反逆のルルーシュが放置されています
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
やれやれ、他のお人形さんもあの程度のレベルだというのなら期待できないな。
それにまったくの素人までいた。
ルールで参加者を縛り、戦闘経験もないただの素人を混ぜる、人の生き死に、殺し合いが好きな狂人が考えそうなことだ。
せめて浦飯幽助レベルとは言わないが、それなりのレベルの強者がいなければ俺の一人勝ち、ゲームが成立しない。
ならある程度は期待すべきか。
もっとも、それもどこまで期待していいことやら……。
気に入らないね。
せっかくのご馳走を食べる前におあずけされた気分だ……
それを二流、三流で我慢しろと?
だが、あの男、そう、あの壊れた目……俺の雇い主、右京に似ていた。
どの道、もう決勝には間に合わない。なにせどうやって俺と兄者をさらったか知らんが決勝戦直前で呼ぶとは念が入ってるな。
俺と兄者が抜けたチーム、鴉や武威だけでは浦飯幽助ら四人には叶わないだろう。
つまり暗黒武術会は浦飯幽助らが優勝、右京の計画、魔界への通路を開く計画は頓挫する。
そして仮に俺が浦飯幽助の前に帰る事ができたとしても奴が期待外れだった時は……
もし、あの白衣がそこまで計算して行動したとしたら大した策士だ。
確かに癪だ。こんな下らないマネをした男に頼らざる負えないとはな。
だが、あの狂人に乗り換えるのも一つの手かもしれん。
もっともその前にこの下らないゲームとやらを勝ち抜く必要があるだろうがな。
【G−7/森林地帯/日中】
【戸愚呂弟@幽☆遊☆白書@漫画】
[状態]:健康
[服装]:普段着
[装備]:
[道具]:支給品一式、不明支給品0〜2
[方針・思考]
基本:癪だがとりあえずゲームに乗る
1:闘技場に行き、しばらくそこで他の参加者を待ち受ける
2:強者との戦いを楽しみたい。でもあまり期待はしていない
3:弱者に興味はない。対応はその時の気分しだい
4:兄者にも興味がない。とりあえず保険は確保しておく
[備考]
※ 暗黒武術会の決勝戦直前からの参戦です
※ 急いでも決勝戦には間に合わないと思っています。浦飯幽助と戦った後の展望が潰されたと思ってます
【高梨奈緒@お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!@漫画】
[状態]:脳震盪で気絶中
[服装]:学生服
[装備]:
[道具]:支給品一式、高梨修輔のエロ本@お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!、不明支給品0〜1
[方針・思考]
基本:お兄ちゃんと一緒に脱出する
1: お兄ちゃんを探す
2: 蒼星石の姉妹を探す手伝いをする
[備考]
※ 参戦時期は次の書き手に任せます
※ 薔薇乙女の事を知りました
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