「殺し合いを反故にする!」






幼い頃よりあなたと共に生きてきた。
数え切れないほどあなたに助けられてきた。
常にあなたへの尊敬の念を忘れることは無かった。
誰よりもあなたを想っていた。

北斗神拳最強の男であるわが兄。
その野望さえなければ、わたしもケンシロウも伝承者の道を喜んでゆずったはず。
しかしあなたは北斗1800年を伝わる一子相伝の掟を破り、師父リュウケンをその手にかけてしまった。
そして野望のまま、今もその手を汚し続けている。

『いいかトキ、もしおれが道を誤った時は、おまえの手でおれの拳を封じてくれ』
『約束を忘れたわけでもあるまい。この拳を封じるのはおまえだ! いつでもこの拳を封じに来るがいい』

この命を病に苦しむ人たちのために使おうと考えていた。
しかし、もはやわたしに残された時間は少ない。
ならば北斗の男として一子相伝の掟を守るため
拳法家として生涯を賭け目指した志を果たすため
弟して兄との約束を守るため
世紀末覇者、拳王ラオウ。
あなたはこのトキが討つ。


     ◇


何の前触れも無く招聘された殺し合いも、妖怪にして闇ブローカーである戸愚呂にとってみれば殊更取り乱すような事態ではない。
闇ブローカーとして裏社会で名を馳せてきた戸愚呂は、BBC(ブラック・ブック・クラブ)のように
人間や妖怪を問わず、己の歪んだ欲望の犠牲にする者を多く見てきた。
ゆえにこの殺し合いも深く考えずに、大方金持ちの道楽や賭け事の類だろうと捉えていた。
スカリエッティと言う名前は聞いたことも無いが、おそらくあの男は司会進行を命じられただけの使い走りだろう。
それならば話は早い。
せっかく招待された殺し合いだ、存分に楽しんでいけば良い。
闇ブローカーである戸愚呂自身もまた、残酷を好み
己の歪んだ欲望がために、他者を犠牲にすることを厭わない者なのだ。
戸愚呂はその酷薄な性分を表に現すかのように低く笑う。

(くくく…………で、あいつが可愛そうな最初の獲物って訳だ)

戸愚呂が現在居る場所は市街地。
民家が建ち並ぶ景色にたった1つの人影。
遠方に白い長髪の男を見つける。

こけた頬や色素が抜け落ちた髪から見るに、男は病を負っているようだ。
しかし一見した所細身に見える男だが、その実かなり鍛えられた肉体を持っていた。
妖怪に転生する以前の人間であった頃は武術家でもあった戸愚呂は
男の体付きと隙の無い佇まいから、それなりの実力を持つ武術家だと看破する。
幸い男は背を向けていて、戸愚呂に気付いた様子は無い。
戸愚呂は民家の陰に隠れながら男の背後に近付く。
例えどれほど腕の立つ武人でも、存在を認識していない敵からの不意打ちには対処し得ない。
戸愚呂の狙いは男が気付かぬうちに背後から一撃の下に殺すこと。
些か味気ない殺し方だが、この場では他に幾らでも獲物が居る。
あの男は手早く始末して、もっと弄り甲斐のありそうな獲物を他で捜せば良い。
男は自ら鍛えた技を使うどころか、自分が殺されたと気付く間も無く死ぬのだ。

「やめておけ」

そう言葉が掛かったのは、戸愚呂が男の背中に攻撃を加えようとした正にその瞬間だった。
逆に虚を衝かれ、戸愚呂の動きが止まる。
状況に不釣合いなほど落ち着いた声色に、戸愚呂は声が当の男の物だとすぐには分からなかった。
気配も妖気も立っていたはずなのに、男は戸愚呂に気付いていたようだ。
理由は分からないが、感づかれた以上は不意打ちを断念せざるを得ない。
しかし男を殺すことまで諦めるつもりはない。
戸愚呂はゆっくりと建物の陰から姿を現す。
奇襲に失敗してもなお、戸愚呂の自信は揺るがない。
こちらに振り向いた男に対し、真っ向から近付いていく。

「……よく気付いたな、褒めてやるよ。大した馬鹿だと。気付かなければ、苦痛も恐怖もなく一瞬で死ねたものを」
「フッ、それだけの殺気を発していては嫌でも気付く。殺気に逸った技では、己の命も守れぬぞ。
 もう一度言う、つまらぬ真似はやめておけ」

男は極めて落ち着き払った様子で、静かに語りかけてくる。
そこに恐れの色は微塵も無い。
あくまで戸愚呂を諌めようという態度だ。

「命を狙われておいて、意に介した様子も見せないか。大した度胸だ、気に入ったよ。
 だがそれ以上に、これから殺されるというのに下らん説教をする了見が気に入らない。
 くくく……お前には苦痛と恐怖だけじゃない、後悔もたっぷりくれてやろう」
「……その邪心に濁った眼。歪んだ笑み。殺人を愉悦とする外道の輩か。…………しかたあるまい」

男が両手を上げ、拳法の構えを取る。
動きとしては僅かな物。
しかしたったそれだけの挙動の流麗さに、戸愚呂は思わず眼を見張った。
どうやら男は、戸愚呂の目算をはるかに超えた技量を持っているらしい。

「北斗神拳を修めた者として、伝承者に代わりわたしが相手をしてやろう」
「……勘違いするな、お前には戦いの余地など無い。ただ一方的に、殺されるだけだ!!」

瞬間。戸愚呂の指先から閃光が奔る。
否。眼にも止まらぬ速さで戸愚呂の指自体が男へ向けて伸びたのだ。
体格も骨格も関係なく、自身の身体そのものを自由に変形させられる。
それが戸愚呂の持つ能力。
もっともこの場では理由は不明だが、本来存在しない制約が有る。
自在に動かせるはずの脳や内臓などの臓器が、何故か意のままにならないのだ。
すなわち頭部と胴体部は表層の部分しか変形できない。
頭蓋骨の中と体幹の部分は人間と変わらない。そのまま弱点となるだろう。
そうでなければとっくに首輪を外している。
それでも体表と骨にあたる部分は変形できるのだから、充分に戦闘力は発揮できる。
伸ばした指の先は鋭利な刃と化し、一瞬で男の身体を貫く。

――――はずだった。
男の肩を正確に捉えていたはずの指先は、しかし男のすぐ横を通り抜けていた。

(外した!? 馬鹿な! オレの狙いは確かだった!!)
「…………尋常な気配ではないと思っていたが……その技、おまえは人間ではないのか!?」
「……知らないのか? オレは妖怪だ。その中でも最も強いな」

戸愚呂は再び男の脚を目掛け指を伸ばす。
しかしそれも男の身体の横を掠めていっただけだ。
いや、そうではない。
先ほどより注意深く目を凝らしていたため、ようやく把握できた。
戸愚呂の指が当たる寸前に、男は必要最小限の動きで避けている。
それが全く無駄の無い流れるような動きだったため、戸愚呂の眼に止まらなかっただけなのだ。
単純な回避運動にさえ、男は高い技量を如何なく発揮していた。
今度は両手の指を全て伸ばす。
それ自体ではなく、男の周囲へ向けて。
そして一部は折れ曲がり、一部は男の背後から回り込んで
男の前から上から左右から後から、戸愚呂の指が全方位から同時に襲い掛かる。
しかし貫いたのは、やはり男の残影。
流れるような動きで包囲からも抜け出していた。

(……なら、避けられないやり方で叩き潰してやる)

男に向かって駆け出す戸愚呂。
戸愚呂は男との間合いを一挙に詰めながら、両腕を変形させていく。
その形状はさながら棍棒。しかも長さは2メートルに達しようかと言う巨大な物。
さらに両腕のそれは2つずつに枝分かれした。
戸愚呂は両腕を袈裟懸けの要領で同時に振るう。
男の頭部目掛け左右から2つの棍棒と、脚部目掛け左右から2つの棍棒。
計4つの巨大な棍棒が同時に振り下ろされる。
しかし男の両手が上から覆いかぶされた瞬間、上2つの棍棒が振り下ろされる。
下の2つも巻き込まれ地面に叩き落された。

(払い落とされた!? いや違う! オレの力を利用され、受け流されたのか…………!!)

刹那の隙を衝かれ、戸愚呂は男に懐に入られる。
男の突きが戸愚呂の胸に突き刺さる。
電流が走ったような痛みと、予想以上に重い衝撃。
戸愚呂は咄嗟に後に飛び退いて難を逃れた。

(何だ!? 一体、何をされた?)
「やはり人にあらぬ者に、秘孔は効かぬか……ならば相応の技を使うのみ」

男は両手で円を描くように構えを取る。

想像を絶する拳の技量。
得体の知れない攻撃。
すでに男の尋常ならざる強さは充分に理解できている。
このまま戦いを続けても勝算は低い。それが戸愚呂の現状に対する判断だった。
しかし男の戦いを見るに、飛び道具の類は持っていない。
ならば次に取るべき行動も自ずと決まる。

戸愚呂は再び指を伸ばす。
男が居るのと反対方向の民家の天井へ向けて。
それにつかまり一気に引き寄せる。
急速に引っ張られる形になるのは当然、民家の方ではなく身体を固定していない戸愚呂の方。
戸愚呂が選んだ行動とはこの場からの逃走だった。

「けけけ!! いいか、てめぇは必ずオレが殺してやる! オレの手でだ!」
「北斗神拳奥義、天破活殺!!」

今度は男の指先から放たれる閃光。
それはさながら弾丸のごとき速さで、逃げる戸愚呂の身体に撃ち込まれた。
光弾が戸愚呂の脳を、内臓を、急激に圧する。
戸愚呂は身体ごと民家の壁に叩き付けられた。

戸愚呂の視界が、意識と同様に激しく揺れて定まるところが無い。
僅かに揺れが納まり出すと全身の痛みが分かるようになる。
今や戸愚呂は自在に変形どころか身体のどこも言うことを聞かない状態だった。

「外道の輩と言えど命は命……」

その戸愚呂にゆっくりと、そして確実に近付いてくる男。
その男こそ1800年の長きに続く無敗の暗殺拳、北斗神拳の歴史上において
最も華麗な技を持つと言われた男、トキである。

「……せめて痛みを知らず安らかに死ぬがよい」





突然呼び出された殺し合いや、滅びたはずの文明が残っている町並みに驚きながらも
トキは己が殺し合いの中でなすべきことを、すぐに判断することができた。
それはこの非道な殺し合いを一刻も早く止め
そして共に北斗神拳を学んだ実兄、ラオウを倒すことである。

ラオウは北斗神拳一子相伝の掟を破り、己が私心のためその拳を使い
師父リュウケンをはじめ多くの無辜の命を奪った。
北斗の兄弟弟子としてっこれを見過ごすわけにはいかない。
そしてもしラオウが道を誤ることがあればその手で倒すと、ラオウ自身と約束もしている。

幸いこの身は病に蝕まれているが、しばらくは自分の足で動けそうだ。
己が使命を果たすため、トキは歩み始める。

そうしてすぐの時に、戸愚呂に襲われた。
トキも知らぬ人ならぬ妖怪変化の急襲。
それでもトキは動揺で拳を鈍らせる男では無い。
常と変わらぬ冷静沈着な戦いぶりで戸愚呂を撃退する。
トキが放った奥義、天破活殺は闘気を放って相手を撃つ技。
本来は秘孔を打つ技だが、ケンシロウが聖帝十字稜で放った際には石を破壊しているように
打点によっては物理的な破壊力も有している。
戸愚呂の戦い方や首輪をしたままで居る様子から、内臓への打撃が有効と見抜いたゆえに選んだ技。
目論見は成功した。
天破活殺を受けた戸愚呂は内臓のダメージで身動きも取れない状態で居る。
もっともこのダメージは一時的なもの。放っておけばすぐ回復する。
例え、どれほどのダメージを受けてもおそらく戸愚呂は命ある限り他者に危害を加えようとするだろう。
トキは戸愚呂の中にそれほどの邪心を見た。

「外道の輩と言えど命は命……」

止めを刺さねばならない。
トキはそう意を決して、戸愚呂に向けて拳を構えた。

「……せめて痛みを知らず安らかに死ぬがよい」

次の瞬間、一陣の風が吹いた。
そして影がトキと戸愚呂の間に走り込んできた。
戸愚呂に振り下ろされていたトキの拳が走り込んできた影の手によってあっさりと受け止められた。
影の主はまだ十代半ばくらいの女。
長い黒髪、切れ長な眼、大きく開けた胸元をした容姿はまさに端麗と言う表現が相応しい。

(速い! わたしが接近に気付かなかったとは)

刹那の判断で、トキは戸愚呂の殺害から女の制圧に行動を切り替える。

女の秘孔を狙い、突きを繰り出す。
しかしそれらは尽く女の手で受けられ、流され、捌かれる。

「ふむ、貴様の狙いは経絡秘孔か? どうやら私の知らない武術を使うようだな。
 私も空手・柔道・合気道・日本拳法・ジークンドー・骨法・ムエタイとあらゆる格闘技を学んできたと思っていたが
 まだ私の知らない技術が有ったとは、勉強になるぞ」

戦いながらも女はトキの戦力分析を口にする。
その口調に挑発するような含みは無く、純粋にトキの使う技に感心しているようだ。
しかしそれ以上にトキは女の技量に感心していた。
自分の力量を過信するつもりは無いが、トキとて北斗神拳の使い手としてそれなりの自負はある。
その拳技が女に容易く見抜かれたのだ。

このままでは埒が明かないと見たトキは女から一旦距離を置く。
女の後方を見るとそこにはすでに戸愚呂の走り去っていく姿が見えた。
戸愚呂を放置しておくわけにはいかない。
だが女が居る以上、まずはそちらから対処する必要がある。

「……なぜ横槍を入れた?」
「なぜとはこちらの台詞だ。なぜ殺そうとした?」
「先に仕掛けてきたのはあの男の方だ」
「例えそうだとしても、あの男にはもう抵抗する力は無かった。
 どんな理由があろうとも弱い者いじめは許せんし、人を殺すことはさらに許し難い」

実に純粋な正義感から戸愚呂を助けたようだ。
トキも立派な心掛けだとは思う。
しかしこの場においてその了見は、あまりにも見境が無さ過ぎる。

「あの男は人ではない。妖怪だ」
「話をすり替えるな。そんなことが殺して良い理由にはならぬ」

女の様子から察するに、妖怪と言う話を信じていないわけではないらしい。
妖怪であると信じてなお、戸愚呂を身体を張って助けることに躊躇が無いというわけか。

「私はこんな非道な殺し合いで多くの命を犠牲にするなど許さない」

女の放つ凄まじい怒気。比喩でなく女の纏う空気が震えた。
トキですら危うく気圧されそうになる。
対した際の威圧感なら、かのラオウに匹敵するかもしれない。

「だから誰の犠牲も許さない!!!!
 それが妖怪であろうと人間であろうと獣であろうとロボットであろうと宇宙人であろうと味方であろうと敵であろうと
 私は殺し合いから全ての命を保護して、殺し合いを反故にする!」

凛っ!!
と言う音すら聞こえてきそうな、女の気概。

それでも、やはりトキとてこの場は引き下がるわけには行かない。

「あの男を生かしておけば、また別の者が犠牲になるのだぞ」
「その時はあの男を止めればよい」
「それが間に合う保証がどこにある?」
「だから予め殺しておけと? 誰かが殺されるのを防ぐために別の誰かを殺すなど、それこそ本末転倒だ。
 殺人を許さぬという志なら、誰も殺さぬ方法で貫くべきだ!!!」

女の様子には一片の迷いも淀みも感じられない。
おそらく自分の志がどれほど困難か理解していて、なお躊躇が無いということか。
その気高い志。トキ自身も可能なら協力はしたい。
しかし同時に、世紀末の暴力が支配する世界を生きてきたトキには
それがどれだけ困難で、また犠牲を多くするリスクの大きいものか知っている。
だが、おそらく目の前の女にそれを言葉で説くのは不可能だろう。

「……なんと言われようが、わたしはあの男を殺すことを止めるつもりは無い。
 そしてお前も引き下がるつもりは無いのだな?」
「勿論だ。私は見知らぬ他人の役に立つために生まれてきた。そして生まれてこのかたあきらめたことがない。
 どれほど無理であろうが不可能であろうと、そこに殺されようとしている人が居るなら必ず助ける」
「ならばしかたあるまい……」

トキは右拳と左掌を胸の前で合わせる。
それは北斗神拳に伝わる儀礼、北斗天帰掌。
もしあやまって相手の拳に倒れようとも相手を怨まず悔いを残さず天に帰るという誓いの儀礼。

「わたしは北斗神拳修行者トキ。どちらも譲らないなら、拳で決着を付けるのみ」

トキの選択は女を拳で倒すというもの。
トキ自身は女を殺すつもりは無い。あくまで拳で制圧するだけだ。
女の方も当然殺すつもりにはならないだろう。
それでも死を覚悟しての儀礼で勝負を申し込む。
経緯はどうあれ、殺し合いを望まぬ者に対し戦いを挑む側の礼儀だと思ったし
何より死の覚悟が無ければ勝てない。
それほどの力量が女にはあると踏んだからである。
女はそんなトキの様子を見て、薄く笑みを浮かべた。

「フッ、よかろう。貴様1人倒せないようでは、どの道殺し合いを打倒するなどとても叶わん。
 それに私は24時間365日誰からの相談でも誰からの挑戦でも受ける。
 まあ、これは本来箱庭学園生徒会会長としての公約だが……」

女も右手を低く左手を高く掲げ構えを取る。
トキを相手にしてなお、あくまで格上の立場から受ける構えだ。

「同じ殺し合いに巻き込まれた縁だ。生徒で無いから相談も挑戦も受けられないなど、狭量なことは言わん。
 私は箱庭学園生徒会会長、黒神めだか。貴様の気が済むまで、私が相手をしてやろう!!」



仮にも北斗神拳を修めた者として名を馳せた自分が、10代半ばほどの娘に対し挑む立場になるとは。
トキは思わず自嘲的に苦笑する。

しかしそれが不自然でないほど、めだかからは絶対の自信と威厳を感じ取れた。
おそらくラオウが天を目指す覇者なら、めだかはさしずめ自身の居る頂点を当然として生きてきた王者。
無謀とも言える志を、無謀とも思わぬほどの才を持って生きてきたのだろう。

『殺人を許さぬという志なら、誰も殺さぬ方法で貫くべきだ』

めだかは正に、トキの矛盾を言い当てた。
殺し合いを認めぬ立場を取りながら、ラオウを殺すことを目的としている。
どんな理由があろうと、それは殺し合いを進める行為に他ならない。
しかしトキにはその生き方を選ぶより他は無い。
ラオウは命のある限り己の生き方を変えないであろうし、トキとラオウが戦えば少なくともどちらかが死ぬしか無い以上
他に選択の余地など無いのだ。

しかし、もし仮にめだかがラオウをも呑み込む器なら
殺し合いにおいて彼の命も犠牲にしないと言う無謀を、実現できるだけの可能性を持つ者と認めざるを得まい。
だからこそトキはめだかの器を拳で以ってはかるために勝負を挑んだ。
果たしてめだかは大言壮語を吐くだけの愚か者か、それとも覇者をも呑み込む王者であるか。

【C-3/市街地/日中】
【トキ@北斗の拳】
[状態]:疲労(小)
[服装]:普段着
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜3個
[方針・思考]
基本:ラオウを倒す。
1:殺し合いを止める
2:めだかと戦い、その力量と器量を見定める
[備考]
※参戦時期は次の書き手にお任せします

【黒神めだか@めだかボックス】
[状態]:健康
[服装]:箱庭学園学生服
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜3個
[方針・思考]
基本:1人の犠牲者も出さず殺し合いを止める
1:殺されそうになっている者が居れば誰であろうと助ける
2:名瀬夭歌(黒神くじら)と合流する
3:トキと戦う
[備考]
※参戦時期は生徒会戦挙終了後です

【D-3/市街地/日中】
【戸愚呂兄@幽☆遊☆白書】
[状態]:内臓にダメージ
[服装]:普段着
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜3個
[方針・思考]
基本:殺し合いに優勝する
1:殺しを楽しむ
2:トキから逃げる
[備考]
※参戦時期は暗黒武術会開催前です



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