断罪の狼煙
(わしは審判者じゃ)
月明かりが射す灯台の頂上で、一人の男が座っている。
鬼のような形相に、刺青が彫られた背中。カタギの人間ならなるべく関わりたくは無い種類の者だろう。
その男は歓喜していた。
ロワスレを荒らし、あまつさえ潰そうとさえするDQN共を打ち倒す機会が与えられたことに。
ロワスレに駄作を投下し、クオリティを下げようとする者を打ち倒す機会が与えられたことに。
(わしこそが法律で、わしこそが断罪を行う。正に審判者・・・)
最近は自分を模倣する者まで現れている。心掛けは良いが、まだまだ審判者としては甘いが。
自分に酔うように首を傾げながら、支給されたバックの中を確認する。
食料、地図、コンパス、筆記用具と紙、参加者名簿。
簡素なものばかりだ。
しかし、バックの奥に一冊の本が入っていた。
『参加者究極完全絶対永久保存版第三改定エンサイクロペディア(略称:参観日のススメ)』
「ふふふ、やったぁぁぁぁぁー!」
自分にとって今最も必要な物が手に入ったのだ。相手の人となりを判別し、裁く基準とする道具。
「さあ、行こうか。ロワスレに害なす者を排除するために・・・」
男は、階段を降りはじめた。
【大先生@DQN】
【状態】健康
【荷物】荷物一式、参観日のススメ
【思考】クオリティの低い(ほぼ全ての)書き手を排除、DQN(自分を除く)を排除
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