無題






「(ryクレオパトラに届け!」
思いよ届け!言ったよ!僕言ったよ!きっと伝わった……あれ?窓の向こうの方に人影?まさか……

見 ら れ た ! ?

というか聞かれた!?こっちくるよ。どうしよう。殺し合い乗るって言っちゃったよ!
はっきりと見えるくらいまで近付いて来た……ウホッいいおと……じゃなくてやられる!まずは落ち着いて話し合おうか!?
「やあごきげんよう。こんな夜中にどうしたんだい。落ち着いて話でもしないか」
「いや、何やら物音が聞こえたのでね。何事かと思ったんだ。話すなら、中に入らしてもらってもいいかな?」
とりあえず了承しといた。いきなり刺されない事を願おう。物音ってことは聞かれては無いのかな?

「お互い大変な事に巻き込まれたものだ。すまないが、何ももてなしはできない」
何とか落ち着いた雰囲気を取繕えたかな。見た限り、明確な敵意は持って無いように思えるし。少なくともすぐに刺される事はないはず。クレオパトラちゃんに会うまで死ねないし
「かまわんさ。こんな状態だしな。ところで、クレオパトラと言うのはエジプト王家のことか?もしそうならどういう関係なんだ?」
ばっちり聞かれてたみたいです。いつからいたんだ。しかもしっかり食い付いてきちゃってるし
「俺の嫁」
「何だって?」
聞かなかった事にされた。というかクレオパトラちゃんの王家知ってて、しかもあのリストの中となると凄い嫌な予想がするんですが。見た感じ軍人ぽいし
「ああその通りだ。エジプトの女王。私はただの知り合いだな。同じ人物を指しているかわ分からないが、もしかして君も縁のある者かな?」
ただの知り合いってとこでうさん臭そうな顔したな。ほんとにどこから聞いてたんだよ
「いや私は自国近隣にある国の話だから聞いた事があるだけで直接関わりがある訳ではない。しかし僅かでも繋がりがある者と出会えるとはこれは何かの縁か」
くそ太い運命の糸を感じるのですが。頼む予感外れてくれ
「それは奇遇なことだ。ところで、これからどう行動する?私としては、無用な争いは避けたい」
「私には、バールの神々に誓ったやらねばならぬことがある」
バールのようなもの?という電波を受信した。もちろん声には出さない
「そのために、何としてでも国へ帰還せねばならない。が、言われたままに行動するのは癪だし、そもそも私はそんなものは好まん。倒すのはヒトラーとかいうやつだけで十分、そう思わんか?」

「私もその意見に同感だ。なんで言われた事をわざわざしてやる必要があるか」
うん。よく考えたら生き残れるの一人じゃクレオパトラちゃんとうにゃー出来ないじゃんな
「だから私は敵対する意思が無いものとは協力したいのだよ。君はどうだね?」
協力かー。はっ!もしかしてクレオパトラちゃんも誰かと協力してたら……相手は絶対に許さん。殺さねばなるまい。あ、女の子だったらいいや。むしろそうしてくれ。三人四人相手にモフモフにゃーも悪く無いんじゃね?来た、見た、ピーて
「私は敵対するつもりはない。とっととこのばかげた事を終わらせようか。ところであなたの名を教え貰えるかな?」
これ以外言い様が無いし。敵対すれば容赦しないって言われてるみたいなもんだし
「そうか有り難い。私の名はハンニバル。カルタゴのハンニバル・バルカだ」
ハンニバル来ちゃったー!!!???外れろよ勘!!
なんでローマ最大の敵と行動を共にしなくちゃならないんだ!バレたらヤられる!二重の意味でヤられる!!ハンニバルはローマのトラウマ
助けてアフリカヌス
助けてポンペイウス
助けてクレオパトラ
待て。落ち着くんだカエサル。ローマの神々を数えるんだ。相手は自分より前の時代の人物。名前を聞いても詳細は分からないはずだ。ここは誤魔化せ。動揺を顔に出すな
「私はカエサル。エジプトのカエサルだ」
クレオパトラちゃんの元へ行くためなら嘘だって平気さ


【一日目・深夜/小屋】

【カエサル】
[状態]健康
[装備]不明
[道具]支給品一式 +不明品1〜3
[思考]
1:この思いクレオパトラちゃんに届け
2:ハンニバルコエー
[備考]
身元の偽り

【ハンニバル】
[状態]健康
[装備]不明
[道具]支給品一式
[思考]
1 とっととゲームを終らす
2 カエサルと一応手を組んでいる



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