無題






隻眼の男は夜道を歩く
「まったく、なぜこんな事に……」
辺りを警戒しつつも、思考を続ける
「殺し合いか。無駄な事をさせる。早急に国を立て直さなければならないというのに。まずは誰かに接触しなくてはなるまい。協力するにしろ敵対するにしろな」
名簿を思い出す
「アルキメデスには悪い事をした。今回も協力してもらえるだろうか。大王とはこんな時でなければぜひ会いたかったが」
ふと視界の先に小屋を見つけ、瞬間の迷いの後歩みを向ける
「他の人物はほとんど分からんな。大王やこの自分がいるところから見て、世界の偉人と言ったところか。まぁ、これでスキピオの小僧より上の事が世界によって示されたわけだ」
小屋まではあと10mもない。中からは何やら物音が聞こえる。辺りを見回し、より慎重に近付いて行った

【一日目・深夜・小屋(カエサル)前】

【ハンニバル・バルカ】(ザマの会戦後)
[状態]健康
[装備]不明
[道具]支給品一式
[思考]
1:他人物との接触を模索
2:故郷への帰還を望む



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