3人目
「あらあら。こんなところで寝てるなんてみっともない・・・」
アリーナがシザーマンを蹴り倒してからしばらく経った後の事だ。
その人物は気絶しているシザーマンを見下ろしていた。
手にはシザーマン愛用の大バサミが光っている。
「ふふふ・・・自分の獲物で切り裂かれるってどんな気分かしら?」
微笑むと、大バサミを首にピタピタと触れさせる。
「・・・フン、これじゃ面白くも何ともないわ・・・いい加減に起きなさい!」
大バサミを首から離すと、水筒の水を浴びせた。
「・・・ギ?」
「失態続きのようね。出来が悪い子には先生怒っちゃうって言ってたわよ」
「ギギィ・・・」
「休み時間はおしまいよ。いってらっしゃい、私もそろそろ仕事に戻るわ」
大バサミをシザーマンに渡すとその女は歩き出した。
「あら、いけない。これは仕事じゃなくて授業だったかしら?」
【「クロックタワー」 シザーマン 大バサミ所持 生存、謎の女 所持品不明 生存】
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