怯え・・・






――ガサガサッ――
『ドンっ!!』

森の中を歩いていたロックマンに突然誰かがぶつかった。
「うわぁ?!」
あまりにも突然の出来事だった為、いきなり飛び出してきたモノに
とっさにロックバスターを向けて、身構える。
そこにいたのは、少年だった・・・・・・
ほっとしたロックマンは少年に声をかけた。
「びっくりしたよ。大丈夫かい?」
・・・・・・・・・
しかし、少年の目はまっすぐにロックマンの右手に注がれていた。
その目は恐怖におびえている。
「僕…僕…なにもしていない!!」
少年は両手をロックマンの方に向けながら大声で叫んだ。
そのとたん!!


出会い?



『ゴオォォゥ!!』

すさまじい衝撃波がロックマンを襲った!!
「なっ!?」
あまりにも突然の事に受身も取れずに後ろの木に叩き付けられる。
衝撃はすぐに収まったが、その少年はそのまま駆け出して行ってしまった。
「待って!!」
ロックマンは痛む背中を抑えながら必死に叫んだが、少年には届かなかった…
「あんな少年まで参加させられているなんて・・・」
ロックマンはこのゲームの非道さを改めて噛締めた。
「しかし今の力は一体何なんだ・・・」

――タンタンタンッ――

ロックマンが物思いに耽っていると
少年が走っていった方から自分のロックバスターに似た音が響いた。
(他にも誰かいる?今の少年が狙われたのか?)

ロックマンは少年が走っていった方へ思わず駆け出していた・・・
「無事であってくれ・・・」

【「ロックマン」ロックマン・生存(ラッシュコイル所持)
 「MOTHER2」ネス・生存(?)壊れたバット所持】



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