小さな決意・・・






彼の手の中には小さな小さな命が生きていた。
それは美しく光り輝きながら彼の周りを悲しそうに飛び回っている。
彼の名はパックマン。そしてその周りを飛び回っているのはフェアリーと呼ばれる
妖精である。
いつも彼の帽子の中に入っていたので見付からなかったのだろう。
その命はか細いが、今の彼には心強い味方である。

ここは深い森の中。妖精の光は目立つので今は
帽子の代わりに、パックマンの支給武器である「ヘルメット」の中に身を隠している。
戦う術を持たない彼がこの「ゲーム」で生き延びる可能性は小さいだろう・・・。
しかし、可能性はゼロではない。最初の部屋には小さな子供や女の子もいた。
パックマンには彼らが戦いを望んでいるとは思えなかった。
だから彼らに会って協力すれば・・・・・・。
(僕に何が出来るのかはわからない・・・でも君だけは送り届けてみせる・・・!)

決意を新たに彼はヘルメットを被り直し進み始めた・・・・・・

【「パックランド」パックマン(&妖精) ヘルメット所持 生存】



前話   目次   次話