無題
私の名はヴォルテール。
デニム・モウン閣下率いる神竜騎士団の騎士・・・だった。
今は転生を繰り返し、ゴーストとして働いている。
ヴァレリア島を離れ、こんな名も知らぬ島に来てしまったが、敬愛するデニム閣下のために尽くしたい気持ちに変わりはない。
主を求めて島をさまよううち、幾度か戦いに巻き込まれ、時には敗れることもあったものの、アンデッドとなった私はすぐに蘇る。この力ならデニム閣下の助けになることだろう。
・・・そういえば、私がもらったものは何だったのだろう?
私はまだ開けていなかったバッグを開けた。
呪文書だ。
初めて見るものだが、大丈夫、読めるぞ・・・
シュパ〜
「姉さん・・・どこにいるんだ。」
デニムは島中を歩き回っていた。
バッグに入っていた紅玉の首飾りを手に、デニムは歩き続ける。
「姉さん・・・この島に来ているんだろ?」
カチャン!
何かを踏みつけたようだ。
デニムが見下ろすと、そこには一振りの剣。
今の丸腰のデニムにはありがたい拾い物だ。
「銘が彫ってある。ヴォ、ル、テール・・・?」
部下にそんな名の男がいたような気もする。だが大して気にも留めず、デニムは捜索を再開したのだった。
【「タクティクスオウガ」 ヴォルテール 剣変化】
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