無題






偶然だったのだ。
奇しくも同じ武器を持つ三人の戦士が、森の中で鉢合わせたのは、
恐るべき偶然だったのである。

「ほほう、こいつは物騒だ。爆弾使いが三人そろうとはな…」
とボンバーキング・ナイト
「言っときやすが、あっしは花火職人ですぜ。無粋な爆弾マニアと一緒にされちゃあ心外だ」
カンタロウがカンシャク玉を片手に応じる。
「てめえ…喧嘩売ってんのか?」
「おやおや、本家のマンを倒しただけあって鼻息が荒いや。
 ま、やるってんなら是非はねえです。せいぜいお得意の自爆をしないように気を付けるこってすね」
「上等だ。おい!ハイラルの英雄さん!あんたはやらねえのか?」

ナイトは、三人目のリンクに水を向けた。
だが、リンクは無言のまま応じない。

「そっちの兄さんの爆弾は火力が弱い。あっしらの敵じゃねえです」
「なるほど、じゃあ通路探索用と殺害用の爆弾の火力の差ってやつを教えてやらないとな」
ナイトもお馴染みの爆弾を取り出す。

その時、突如リンクが剣を空に掲げて叫んだ。
「ボンバー!」

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森は一瞬で炎に巻かれ、2つの大きな火柱が上がった。言うまでもなく、誘爆の炎である。
「全く、攻め手の少ない奴らは想像力も足りてないな…」
一人焼け跡に残ったリンクはつぶやいた。

「僕は負けない。誰かがニワトリネタを書くまでは…」

【「ゼルダの伝説」一応神々の三角Ver リンク 生存】
【「ボンバーキング」 ナイト 死亡】 【「東海道五十三次」 カンタロウ 死亡】



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