無題






昼間でも暗いほど木が生い茂っている森の中、集団で行動しているもの達が居た。
ー導かれし者たちーである。一向は森の中でこれからどうするか話し合っていた。
その中に見慣れぬ少女が独り混じっていた。
つい先程、この森の手前の草むらで怯えていたのを一行が保護したのだ。
彼女は始めは怯えていたが、だいぶ落ち着き、自分達の話し合いを聞いているのだ。

しばらく話していると、少女は「ちょっとトイレに行く」といって離れていった。
少女の姿が見えなくなると恰幅のいい男ートルネコが口を開いた。
「あの少女には気を付けた方がいい。詐欺師の目をしている」
「あんな育ちのよさそうな少女がまさか・・・」
「いや。商売柄よく詐欺師を見ますがあの娘は・・・とにかくあの・・・ヨヨとか言う娘には・・・」
他の者が何か言ったが、それは聞き取ることはできなかった。その瞬間・・・
あたりに光と熱が満ちた。
爆発の光を見ながら少女ーヨヨーは笑みを浮かべた。
その笑みは魔性の笑みだった。

ヨヨは天性的に悪女というべきものだった。彼女を愛する男を利用しては捨てる。
王女でありながら彼女はそのように他人をだます生き方をしてきたのだ。

ヨヨは爆心地を見に行った。そこには死体がいくつかあったがそれを見たヨヨの心には
ヨヨはある疑問がうかんだ。
死体が足りない! そこにあったのは、大柄な騎士の死体や踊り子、老人や神官の死体しかなかったのだ。
そういえばあの瞬間奇妙な羽がとんだり、「ルーラ」とかいう声が聞こえた。
おそらく何らかの手段で移動したのだろう。
まああのタイミングだ無事ではないだろう。
そう判断したヨヨは死体から使えそうなものを奪うと誰かがくる前に
その場から急いで去っていった

【『ドラゴンクエストW』 主人公 ミネア アリーナ トルネコ 生死不明】
【『バハムート ラグーン』 王女ヨヨ 生存 やる気 】
【『ドラゴンクエストW』 ライアン ブライ マーニャ クリフト死亡】



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