無題
其処には有る筈の無い光景が広がっていた。
一人の男、いや人間の前に蹲るエックスだった。
「クックック、どうだい?サイバーウィルスの破壊力は」
微笑を浮かべながら男が話し掛ける。
「さぁ…とどめと行こうか。この硝子の剣でね」
男は美しく透き通る硝子の剣を構えた。
「幾ら動けないとは言え、そんな柔な装飾剣で僕のアーマーがどうにかなると…グハッ」
エックスは喋り終わる前に、真っ二つに両断されていた。
「悪いな。この硝子の剣は聖剣をも超える威力なんだ。尤も、一回きりだがね。」
崩れ落ちていく剣を見ながら、男は満足そうに語った。
【サガ2 人間男 生存 武器消滅】
【ロックマンX エックス 死亡】
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