無題
うーん なんだか きぶんがわるい
私はシェリフの吐いたカービィの肉片の中に紛れていた。
既にカービィの胃液と半ば同化してしまっているため、動くこともままならかったが、
私が真の勇者であることには変わりは無い。
斜面をゆっくりとゆっくりと流れ、カービィの体とはおさらばすることができ、晴れて自由の身だ。
殆どスライムのような状態だが、私が真の勇者である以上、奇跡はかならず起きる!
ツカツカツカ……
この音は…人の足音だ!
ほら、私の為に人がやってきたぞ!
きっと生きかえらせてくれるに違いない!
さぁ…さぁ、早く!!
ささやき − えいしょう − いのり − ねんじろ!
ざんねん! わたしのからだは はいに なってしまった!
【ウィザードリィ カント寺院の坊主 生存】
【シャドウゲイト 主人公 スライム(死亡)→灰】
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