無題






トライデントを失ったカインは森の中をさまよっていた。

「こいつではさすがに厳しいな・・・」

血塗れになったストックを見る。
と、上空から凄まじい音が聞こえてきた。
爆発音。咆哮。

「何だ?」

飛んだカインの目に映ったものは・・・巨大な青いドラゴン。

「青い竜?」

着地したカインの脳裏に、かつての冒険の記憶が甦った。
あの、屈辱の冒険の記憶が。

「飛竜の・・・槍」

かつて青き竜から手に入れた、あの究極の槍。
なぜ青いドラゴンがいるかは知らないが、ヤツを殺せば武器が手に入る。
手段など考えていなかったが、カインはとりあえず青いドラゴンを追うことにした。

【「ファイナルファンタジー4」 カイン 生存】



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