無題
「どうもよくわからない。魔装機とヴァンツァーは何が違うんだ?」
「だから・・・魔装機ってのはESPで動いて・・・とにかく、普通の機械じゃねぇんだよ」
廃屋の中で二人の男が話していた。
初対面であるが、境遇が近かったため共同戦線を張ることにしたのだ。
その境遇が大きな問題だったのだが。
「くそっ・・・サイバスターさえあれば・・・」
「俺のヴァンツァーはどこにいったんだ・・・」
二人とも愛機を奪われたままこの島に来てしまったのである。
ガシャン。
突然、廃屋の外で機械音が響いた。窓から外を覗く二人。
先ほどまでいなかった人型の白いロボットが佇んでいる。
「何だ、ありゃ?見たことないな・・・おい、ロイド?」
ロイドと名乗った男が廃屋から出ると、静かに、背後からロボットに近付いた。
ヴァンツァーではなさそうだが、乗りこなせるものなら・・・それが失敗だった。
ブビビビビビビ!!
ものすごい勢いで放たれたレーザーが後ろから迫るロイドを、
そしてマサキ・アンドーを廃屋ごと一瞬で焼き尽くしたのである。
ロボットの名はテグザー。感知した敵をホーミングレーザーで焼き尽くすロボット。
テグザーは飛行形態に変形するとその場を飛び去った。
【「テグザー」 テグザー 生存】
【「フロントミッション」 ロイド 死亡】
【「魔装機神 The Lord of Elemental」 マサキ・アンドー 死亡】
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