無題






…かまくらくんは焦っていた。
自分が狙われていることに気付いたからである。
お互いに情報を持たない中、古い仲間はかまくらくんが自分達よりは優位に立っている事を知っている。
気配から察するに、手を組んだようだった。
しかし、ただでやられるつもりも勿論ない。
至急品はただの手裏剣だったが、「ひてん」も同時に使えるのがありがたかった。
「…じしんやたいまつで何ができる。仮面の下にかけて、あいつらには負けられん…!」

…そして先に「敵」を見つけたのもかまくらくんであった。
「ローズサブは見えないが…サントスさえ片付ければ対空能力はない。あとは遠距離で殺すだけさ…」
静かに射程内まで近づき、「ここいちばん」を使用したあとジャンプ手裏剣を連発。
抵抗する間もなく倒れるサントス。

「これであとはローズサブだけか。…その後のことも考えたほうがよさそうだな」
サントスの以外の傍らで今後の方針を練っていると、後の茂みから音がした。
「気付かれていては勝ち目はないぞ!ローズサブ!」
距離を離して手裏剣を連射するが…なぜか手ごたえがない。
「ば、ばかな!なぜだ!!」
その茂みから飛んでくるピンク色の塊×4。
「ローズサブが飛び道具だと…!ま、まさか!」
茂みから現れた姿は、ピンク色の羊にしか見えないものだった…。

【トリオTHEパンチ ローズサブ生存(状態:呪い)】
【トリオTHEパンチ サントス かまくらくん 死亡】



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