Strengthened






「おらぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
肉を切り裂く剣の音。
剣を振るう男の叫び。
「トドメだ!! ラァァァァァンスアタァァァァァァック!!!」
ランスの放つ必殺の一撃が爆風を巻き起こす。
リックに放った即席のとは違い、十分に気が練られ全力で放たれたランスアタックを
まともに受けた一つ目の怪物、サイクロプスは上から半分、胴体が吹き飛ぶ。

「ふぅ、大分狩ったな」
「お疲れ様です、ランス王」
あれから数時間、ランスと五十六は、モンスター狩りに勤しんだ。
元々冒険者だったランスの感と腕で見つけ、そしてこちらから仕掛けるという事により、
数少ない残る島のモンスターの大分を狩ることに成功していた。

「しかし、段々と見つけにくくなってくるな」
「大きい島とはいえど、固体は強いのが多いですが、モンスターの数は少ないみたいですからね」
ランスの横で五十六が答える。
「狩れば狩るほど、狩り難くなるわけか……むむむ」
「ランス王、調子の方はどうですか?」
「ここじゃLv神を呼べないからわからんが……ランスアタックの威力は着実に上がってるぞ」
レベル神がいない世界のため、どれくらい強くなったかは体感でしか解らない。
そこでランスは、敵を倒す時は、トドメにランスアタックを放つことにしていた。
威力が上がっていれば、それは彼の成長を示すことになる。
必殺技の威力の上昇は、必然的に彼の身体能力の向上も示すのだから。
「Lvで言えば、2〜3は上がったのでしょうか。
しかし、ランス王の成長速度には驚かされます」
「ガハハハハハハハ!!! 俺様は天才だからな。
だけど、これくらいじゃあいつには足りねぇ……」
「どういたしますか?」
先を見据える主君に五十六が尋ねる。
「あの女は、少なくともノスより強い。
仲間の方は、あのリックを泳がせてあるからそれを待てばいい。
ってーと武器だな。 カオス並のがありゃいいんだが……」
「では、一度中央の方へ戻るか、補給地点へ尋ねてみてはどうでしょう?」
「む、流石だな。 よしそれでいくぞ」

【ランス@ランスシリーズ(アリスソフト) 鬼(但し下克上の野望あり) 状態○ 装備品 リーザス聖剣】
【山本五十六@鬼畜王ランス(アリスソフト) 招 状態○ 装備品 弓矢(弓残量15本)】
【行動方針:武器の入手、モンスは優先的に狩る】



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