ロリコン銃殺魔とロリコン道化師






 タイニーなる男の主催する殺し合い、その会場内に存在するとあるマフィアの十代目が通う並盛町にある並盛中学校、この会場内にもそれと区別がつかないほど同じ建物が存在する。その中学校の中に、正確には二階の廊下に一人の子供が歩いていた。
 ゴスロリ風のフリルのついた服、ツインテールにした金髪の女の子が、灯りの全くない夜の中学校の廊下を悠然と…全くビビっていないフリをしながら歩いていた。
 端から見たら萌えを感じる絵図らだが、彼女の詳細を知っていたらそうはならないだろう。
彼女の名前はブラックロリータ、ニューヨークの連続銃殺魔である。
彼女は愛用のデコレーションした小型サブマシンガンをゴスロリポーチにいれ、よなよな通行人やホームレスを銃殺していたとんでもない餓鬼である。
 そんな彼女は、この状況に困惑していた。
 殺し合いという状況に対してではない、そもそも彼女はこの殺し合いに参加する前は、世界最強殺人鬼決定戦という、世界中の殺人鬼を集めて殺し合わせるという考えればこの状況とそう変わらない所からきていた。

   彼女が困惑しているのは、彼女には自分が死んだ記憶があることだ。

 彼女が参加していた世界最強殺人鬼決定戦の予選、森の中でのメダル集めにて、ボロボロのコートを着た包帯をまいた男に腕を捕まれ、どういう原理か知らないが、体が強制乾燥し、そのまま消滅して死んだ記憶がはっきりと脳裏に焼き付いている。
 そしてきずいたら趣味の悪い飾りで一杯の広場で、同じ様に趣味の悪い服装をした三人組に殺し合いをしろと言われ、その場所に赤い光がかがやいたら、見覚えのない建物の中にいた。
 そんなわけで、彼女は訳も分からず、とりあえずここから出ようと階段に向かっているのである。
 最初にいた二年A組は電気がついていて、置かれていたリュックの中身を調べられた。
 リュックの中に入っていた地図によると、ここは並盛中学校という日本のスクールらしい。
なぜ殺し合いの場に日本のスクールが建っているかは分からないが、とりあえずその事はおいておくことにした。
 彼女のランダム支給品であるサブマシンガンを両手にもち、薄暗い廊下を歩いていく。


  既に電気のついている教室気づき、ある一人の参加者が並盛中学校に入り込んでいた。

 ロリータは静かに、着実に階段に向かっていく。元々強盗まがいの事もしていただけあって、ロリータは見かけによらずかなりの場数を踏んでいる………が、彼女も先程も言ったとおり余裕が無く、体がガチガチに緊張していた。

   そのため、彼女の後ろに近づいてきた人間に気づかなかった。
 彼女の後ろにきた人間は、ロリータの肩に手を置き、彼女の耳元で、

「だいじょーぶかぁーい!!」
陽気に声を賭けた。

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

夜の薄暗い校舎の中、突然後ろから声をかけられ、限界まで緊張していたロリータは………


 気絶した。


[一日日/深夜0〜2/西エリア並盛中学校]
[ブラックロリータ@サタニスター]
[状況]ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!!※気絶しました。
[所持品]基本支給品 ランダム支給品マシンガン@サタニスター
カートリッジ3個 300発
ランダム支給品2〜3個
[備考]原作でディオルペに襲われ死亡した直後の参戦。制限なし。※並盛中学校とその周辺にブラックロリータの絶叫が響きわたりました。誰か聴いた可能性があります。
[殺人・犯罪記録]
ニューヨークで愛用のサブマシンガンを使い強盗・連続銃殺を行った。外見はゴスロリロリである。原作ではちょい役だった。



「あっれぇー、気絶しちゃったのぉー。」
ブラックロリータが恐怖で気絶した後、声をかけた人間、アダム・マッキンタイヤーは困ったように頭をかいた。
 アダムは、ウラメッテという田舎町の巨大モールの玩具コーナーで働いていたクラウン道化師だったが、ある日ウラメッテにて発生したゾンビの大量発生にて、モールにいた子供を守るためにゾンビ相手に戦ったが、多勢に無勢。守りきれずに目の前で子供を食い殺され、そのまま発狂し、ゾンビ、人間とわずジャグリング用の小型チェーンソーでバラバラにし、モールにて出くわした戦場カメラマンと戦うが、最後はチェーンソーでズタズタに腹が裂け死んだ筈の人間である。
 だが、アダム本人はそんな事気にもしていなかった。彼は、ある使命感に身を焦がしていた。
 あのタイニーが殺し合いの説明をしていた場所で、アダムは本来大人に守られるべき子供の姿を見つけた。彼は、自分が生きているのは神さまが自分にもう一度やり直させてくれるチャンスとしてくれたものだと思っている。

即ち、子供を護れと。

 アダムは、この殺し合いに巻き込まれた子供を助けることに決めたのだ。

そう決めた彼は、飛ばされた場所から並盛中学校の電気のついた教室を見つけ、子供がいるかも知れないと見に来たのだ。
 案の定、そこには可哀想に、怖い思いをしている女の子がいた。…怖がらせないように明るく話しかけたら、よほど怖かったのか気絶してしまった。

アダムは気絶したロリータをお姫様抱っこすると、そのまま走り出した。

たしか、ここに保健室が会ったはず。そこで寝かせて、おきたら落ち着かせよう。

アダムはそう決意をこめ、保健室にロリータを抱えながら向かった。

[一日日/深夜0〜2/西エリア並盛中学校]
[アダム・マッキンタイヤー@デットライジング]
[状況]この子を保健室に連れて行って休ませよう。
子供は護って、殺し合いに乗る悪い大人は退治しよう。
[所持品]基本支給品 ランダム支給品1〜3個
[備考]原作にてチェーンソーに倒れ込んで死んだ時からの参戦です。制限なし。 ※フランクの事は知っていますが、名前は知りません。 ※ロリータが気絶したのが自分のせいだと気づいていません。
[殺人・犯罪記録]
 ウラメッテの巨大モールで働いていた道化師、子供達の人気者だったが、ゾンビにより目の前で必死に護ろうとしたが、子供達が食い殺されてしまい、発狂し、ゾンビ、人間関係なく小型チェーンソーで切り刻んだが、最後はフランクと戦い、かなり悲惨な死に方をしたが、最後まで笑っていた。



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