異星間交流
ここは見知らぬ無人……じゃなかったけど多分孤島。
現在、私は非日常真っ最中です。
目が覚めたらジャングルだった。四方八方、どっちを見ても草木ばっか。
夢かな? って思ったけど、頬をつねったり木にパンチ食らわしても体が痛いだけで
目が覚める気配もない。信じたくないけど現実らしい。
ええっと、私どうしたんだっけ……そうだ。
夏休み……かがみんが福引で手に入れたクルージングのチケット。
それで旅行に行ったんだ。んでもって……
思い出して改めて背筋が寒くなった。漫画やアニメで見たことのある展開だけど、
まさか自分がその当事者になるなんて。
記憶が正しければ私はどこかしらに頭をぶつけ、早々に気絶したからあの後どうなったかは
覚えてない。せめて、皆だけでも無事だといいんだけど。
考えても仕方ない。とりあえず問題はこの状況をどうにかするべきだ。
とりあえず、食料も水もない、ってことで私はあてもなくそれらを探して見ることにした。
川でも見つかるといいんだけど……
暫くうろうろしてみた。
結果、疲労が溜まるだけだった。
「ぽよ!」
え? 今何か聞こえた?
「ぽーよ!」
子供の声? もしかして、ここに住んでる人かな。ひょっとして助かっ……
振り向いたらピンク玉。ちょっと望んでたりもしたけど、そんなの二次元の中しか
ありえないよねーって思ってた出来事。ワレ、宇宙人ニ遭遇セリ。
「ええと……あ、それで……波にのまれた、ってこと?
「ぽよ!」
パニックから回復してからしばらく。
現在私とこのピンク玉──カービィっていうらしい──は湖で情報交換をしていた。
主に彼のジェスチャーで。
ついてこい、というジェスチャーをしながら茂みに消えた彼を、ちょっとばかし混乱中だった
もんでうっかりついてったところ、そこには綺麗な湖があったとさ。
ちなみに私が歩き出そうとしていた方向の真逆だった。
一応襲われる心配はないみたい。だって、襲うならまず背後から声をかけないで襲っちゃえばいいし、
反対の方に歩き出そうとしていた私を川まで案内する必要もないし。
色々と信じられないんだけど、この際四の五の言ってられないか。
もし生きて帰ってこられたら。
この子、うちに居候してくれないかなあ……なんちって。
【一日目 / 午後 / D-2 湖のほとり】
【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:健康、若干疲労
[空腹度 / 最終食事時間・内容]: 空腹 / 0日目夜7時に父と共に食事
[装備]:海水の染み込んだ衣服
[道具]:なし
[情報]:カービィの存在。夢じゃないなら宇宙人かなあ
[思考]:
基本:救助が来るまで生き残る
1:カービィと行動
2:食料の確保
3:かがみ達がいないか捜索
【カービィ@星のカービィ】
[状態]:健康
[空腹度 / 最終食事時間・内容]: 普通 / 0日目夜に食事をたっぷり
[装備]:
[道具]:弁当箱(からっぽ。名前が書いてある)
[情報]:泉こなたの存在。フームみたいな生き物と思ってる
[思考]:
基本:現状況をいまいち理解してません
1:水おいしい
2:こなたと行動
3:食べ物欲しい
[備考]
身振り手ぶりである程度の意思疎通が出来ます。
空は飛べますが脱出するまでの体力が持ちません。
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