クロススレの人たちで無人島サバイバル
俺は駆け出しの小説家、ペンネームを6/という。
ある日、俺は知人から豪華客船「キング・ロージェノム号」の乗船券を譲られた。
スケジュールの都合もついたし、俺はその船に乗ってみることにした。
一般市民の俺が豪華客船なんてものに乗れるチャンスなんて、これを逃したら二度となさそうだったことだし。
ところが、船は謎の事故により沈没。救命ボートで嵐の中をさまよった俺たちは、どこかの無人島に流れ着いた。
この島に流れ着いたのは、俺も含めて10人。
まずは女子高生の泉こなた、柊かがみ、高良みゆき、岩崎みなみ。
彼女たちは商店街の福引きで乗船券を当て、友人一同で豪華客船に乗っていたそうだ。
他にも友人はいたのだが救命ボートに乗る際にはぐれてしまい、その友人たちの安否を非常に気にかけている。
ちなみに、岩崎さんはかなり俺のタイプ……って、そんなこと言ってる場合じゃないか。
次に、一乗寺烈と滝和也。
彼ら二人は刑事で、ある事件の捜査のためにあの船に乗っていたらしい。
八雲紫。
彼女はかの有名な大企業「SUKIMA」の社長だ。俺もテレビで何度か見たことがある。
かなり若作……ゲフンゲフン、若々しい外見だが、女性に年齢の話題をするのは野暮というものだろう。
ちなみに、刑事二人とは以前からの知り合いらしい。
ユーゼス・ゴッツォ。
この人は地球環境についての研究をしている学者さんらしい。
妙に胡散臭く感じてしまうのは、俺が学者という職業に偏見を抱いているからだろうか。
門倉雄大。
自称サラリーマンだが、あんな素敵なリーゼントを認めてくれる会社がそうそうあるとは思えない。
やたら修羅場慣れしている感じがあるし、本当はヤクザか何かなんじゃないだろうか。
……とまあ、何ともバラエティーに富んだメンバーである。
「あれだけの豪華客船が事故にあったとなると、捜索隊も大規模なものになるはずです。きっとすぐに助けが来ますよ」
「そうですよね!」
「よし! 助けが来るまで、みんなで力を合わせて頑張りましょう!」
しかし俺たちはその認識が甘かったことを、後にこれでもかと思い知らされることになる。
この島は、未知の怪物たちが巣くう魔界のような島だったのだ……!
「でっていうwwwwww」
「ここは我々の聖域ギガ!」
「よそ者はぶっ殺すギガ!」
「ちょ、カモ発見w マルクたんの昼ご飯にしてやんよw」
「ほるひすだよ。ほーむらんもうつけどひっともうつよ」
「ヒトデヒットラー!」
「何年ぶりだろうな、ただのヒューマンに出会うのは。さあ、闘争の鉄火を鳴らせ!
HURRY! HURRY! HURRY!」
次々と姿を見せる怪物たち。
果たして、俺たちはこの島から生きて帰ることができるのだろうか……。
前話
目次
次話