日輪は我にあり
「うーん…これはどういうことでしょうか。」
A−4?付近の砂漠地帯で一人の男が呟いている。
彼の名はハヤミ・ブンタ。大空魔竜戦隊のコンバットフォースの一員である彼は
この理不尽なゲームに無理やり参加をさせられ困惑していた。
しかし何よりも彼を困惑させたのは支給された機体だ。
その機体はダイターン3。彼の知っているガイキングは50mなのだが
ダイターン3はそれを遥かに凌駕する120m。とにかくデカいのだ。
大空魔竜やサソリンガーほどではないが、一人乗りでここまで大きな機体は見たことが無い。
「訳の分からない殺し合いに謎の機体、一体何がどうなってるのでしょうか。
この機体は・・・ジャック・Oとやらが造ったものと考えていいですね、
目立ってしまいますが動かせる以上文句は言えませんか・・・」
その他にも気付いたら装着されていた首輪、主催の思惑やあれだけの人々を集めた方法などを考えるが
自分が知りうる情報が少ない今、これ以上の考察は不可能と考えブンタはコクピットに戻り
今後の方針を練ることにした。
「とりあえず他の参加者との接触を目指しましょうか。この機体じゃ隠れようがありませんし、
情報も欲しいですしね。このような場所にいきなり連れて行かれ困ってる人も少なからずいるでしょう。
殺し合いに乗っていない人に出会えればいいのですが」
ブンタは地図を確認し人が集まりそうな場所へ向かおうとするがふと考え直す。
「いや、まずはこの機体に慣れないといけませんね。ネッサーとは勝手が違いますし
襲われてしまってはどうしようもありませんしね。武装も多いし変形もできるみたいですし
ある程度操作の確認をしてから移動するとしましょう。ええと、ジャベリンにハンマーに・・・」
【一日目 12:10】
【ハヤミ・ブンタ/ダイターン3】
【パイロット状況】健康
【機体状況】良好
【現在位置】A−4
【思考・状況】
1:操作練習が終わったら人が集まりそうな場所へ移動
2:ゲームに乗っていない参加者との接触
3:情報収集
最終方針:ゲームからの脱出
【備考】
・大空魔竜戦隊加入後からの参戦
パイロット解説
【ハヤミ・ブンタ@大空魔竜ガイキング】
大空魔竜戦隊のコンバットフォースの一員で魚竜ネッサーのパイロット。
水中作業のスペシャリストでその腕前は水中で人食い鮫と戦い勝利するほど。
陽気なムードメーカーだが他のメンバーと比べて若干目立たない。
機体解説
【ダイターン3@無敵鋼人ダイターン3】
波乱万丈が火星脱出の際に奪取した火星基地で試作型メガボーグとして開発された無敵鋼人。
動力は太陽光をエネルギーとした「パルスイオンエンジン」で、そのエネルギーを使用する必殺技
サンアタックは数々のメガノイドを葬った。他にも、ダイターンハンマーやダイターンジャべリンなどの
武器を使いこなし、格闘戦ではかなりの強さを発揮する。
変形機能を持ち合わせ、ダイファイター(戦闘機形態)とダイタンク(戦車形態)の2形態に変形可能。
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