ハカロワに関わった事・・・






クソッ!
なぜこんな目にあわなくてはならない!
私はシナリオなんか書いていない、どちらかというと読者の立場のはずだ!
ハカロワフラッシュを作っただけなのに・・・
なぜ、なぜそれだけだこんな所に連れてこられなければならないのだ!

静かなる中条(40番)はスタートしてから、がむしゃらに走っていた。
ゲームに乗ってしまった人に見つからないように、ただただ走っていた。
不安を紛らわすように独り言を言いながら・・・
「絶対にゲームに乗らずに助け合おうという人がいるはずだ!」
まだ、銃声は聞こえてこない。
だから、まだゲームに乗った人はいない。
中条は、そう信じずにはいられなかった。
「私は、ゲームには絶対乗らないからな。」
中条はそう呟くと、おもむろに鞄をあさり始めた。
「・・・麻酔銃。」
強力な武器でなかった事を安堵しながら、説明書に眼を通す。
一通り眼を通したら、鞄を整理して銃を腰のベルトにしまう。
「とりあえず誰か・・・セルゲイ氏みたいな話しの分かる人に会いたいな。」
そう言い歩き出すと、前方に人影がみえた。
それは紙媒体化の発案者、瀬戸こうへい(39番)であった。



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