無邪気
…それでは…皆さん、健闘を祈りますよ」
声が聞こえた。次の瞬間オレの視界が黒く染まった。
…えーとここ何所だろう?さっきまでは明るくて広いところに居たんだけど?やっぱ夢かな?ていうかここ暗くて何も見えない。
「誰かいるー?いるなら返事してー。柳ちゃーん!烈火兄ちゃーん」
どうやら誰もいないみたい。とりあえず自分がどこに居るか確認しよう、ん、なんか転がってる?あ、
「これってさっきの声が言ってた支給品てヤツじゃ…!?」
え、さっきの夢じゃなかったの?!どうしよう、大変なことになったぞ。
…やっぱ連れてこられたのオレだけてこと無いよね。どっかに烈火兄ちゃん達がいるかも。
もしかしたら紅麗もいるかも知んない。裏武闘殺陣のときは出来なかったけど、今度こそ紅麗と…。
ぐぅ〜。
…とりあえずハラ減ったな、デイパックのなかを見てみようかな。
…おおっ!懐中電灯!点けてみようっと…ここ、廊下みたいだ。ていうか窓閉まってるし、これじゃあ暗いはずだよ。
さてさて、お次は何が出るかなぁ〜。て、これだけ?水とこれぽっちの食料じゃたんないよ〜。
仕方ないや、武器探すついでに何か食べれるもの探そう。
あれ、この紙何かな?地図みたいだ。でもいま建物の中だからどこか分かんないや。
…だめだこの部屋も鍵がかかってる。こうどこも彼処も鍵を掛けられたら意味が無いじゃないか!それともこの建物の中のどっかに鍵があるのかな?ゲームみたい。
そういえばあの声もこれはゲームだって言ってたっけ。許せないな、オレそういう命をモノとしか思っていないヤツはぜっっっったい許せない!よーし、決めた!このゲームの主催者はオレが倒してやる!!
でも鋼金暗器ないからなぁ、まずは探さないと。でも有るかな?なかったらどうしよう。
…お腹空いたなぁ。…お、この部屋開くぞ!入ってみよう。台所か、とりあえず冷蔵庫の中でも見てみようっと。駄目だ、中に何も入ってないや。というか電源すら入ってない。
蛇口も水でないしどうなってんの?あ、包丁見っけ。でもあんまし使ったこと無いないからデイパックの中にでも入れとこう。
せめて箒とかあったら…、お、これってうどんとかそばとかを延ばすときの棒じゃん。でもなんて名前なんだろう?気になる。今度水鏡にでも聞こうっと。
アレ?こんな所にボールが転がってる?なんだろうこれ?赤と白のボールなんて初めてみるな。
見たところ魔導具でも無さそうだし。あ、ボタンがある押してみよっと。
「ポチッとな」
へへ、一回言ってみたかったんだよね。おお!でっかくなった!でもこれって何に使うんだろう?
もしかしたらすごい武器かも、…どう見てもボールにしか見えないよね、これ。ボールていったら、蹴るか投げるか。とりあえず投げてみようっかな。
「えいっ!うわ!光った!!」
「くーん」
…なんだろうコレ?犬?狐?どっちかって言ったら狐かな。でもこんな色の狐いたかな?まあいいや、コイツかわいいし。
ん、コイツ首輪が着いてる?てことはコイツも参加者!?可愛そうに、それ以前に人間だけじゃなかったんだね。
そういえばコイツのデイパック何所だろう?というか腹減ったなぁ。
「コーン」
ん、どうしたんだコイツ?ついて来いって言ってるのかな?とりあえずついていってみよ。
…これってデイパック!開けてみようっと。当たり前だけどオレのと同じだ。とりあえず食料も手に入ったし、食事としようっと!お前も一緒に食べよう。
「コン!」
…ふぅ、余は満腹じゃぁー。さて腹ごなしもすんだしここから出ようかな?
でも入り口も閉まってたらどうしよう。先に建物の鍵かなんか探そう。
「お前もついてくるか」
「コン!」
「よし、じゃあ名前付けてやろう!」
まっててね紅麗、柳ちゃん、烈火兄ちゃん、水鏡、風子姉ちゃん、あと土門。コイツと一緒に会いに行くから。俺と会うまで死んじゃいやだからね!!
【E-5/宿屋内/深夜】
【小金井薫@烈火の炎】
[状態]:健康、満腹
[装備]:木の棒
[道具]:支給品弐式(ただし食料はすべて食べました。水は少々残ってます)、デイパック、包丁
[思考]
1:コイツ(ロコン)に名前を付ける
2:極力戦闘は避ける。襲ってきた場合は容赦しない
3:火影や麗のメンバーを探す。特に紅麗、烈火、柳に会いたい
4:鋼金暗器を探す
5:宿屋の部屋を開ける為の鍵を探す
6:主催者を倒す
[備考]
※小金井はロコンのことをただの狐か犬のような動物だと思っています
※小金井は火影メンバーや紅麗がロワに参加していると思っていますが、当然の如く参加していません
※小金井は自分がどこに居るか知りません
【ロコン@ポケットモンスター】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
1:小金井と行動
[備考]
※このロコンはタケシのロコンです。しかしモンスターボールに入れられていた為タケシが死んでしまったことを知りません。
前話
目次
次話