無題






「殺し合いだと…あんまりふざけてると怒るお!」
口調がどこかおかしい男―マサーシはぶつぶついいながら歩いていた
「そういえばここはどこだお?誰もいないし寂しいお…」
しばらくうんうん唸っていたがやがて何かを思いついたように、
「そうだ!地図を見ればいいんだお!僕って頭良いお!」
と一人呟き、ザックをあさりはじめる
これでも以前仲間と共に魔王をやっつけたのだが彼はどこか抜けていた
「む…お…!これは!」
鈍く妖しい光を放ち、大きめの刄を持つ刀――斬魔刀。
「凄いお…エクスカリバーと同等かそれ以上の強さがありそうだお…」
ナイトというジョブであったマサーシは一瞬でその刀の強さを見抜いていた
しばらく刀に魅入っていたマサーシだったが、突然思い出したように
「そうだ、地図、地図を忘れてたお」
と言って地図を見つめるマサーシ。
「ここは世界のど真ん中かお…近くに目印はないが
まわりの見通しはいいし誰かが来るのを待つとするお
さっきの広間にはたくさん人がいたしきっと誰か通るお!」
こうしてマサーシはその場で人を待つことにした
果たして彼は人と遭遇できるのか―
その答えはまだ誰も知らない
【Eー5/世界の真ん中/朝】

 【マサーシ(ナイト)@FF1】
 [状態]:良好
 [装備]:斬魔刀
 [道具]:未確認2つ
 [行動方針]:その場で人を待つ。ゲームには乗る気はない



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