大蛇






少女は自分の不幸を呪った。何ゆえに自分がこのような目に遭わなくてはいけないのだろ
う?そう自問する。答えはない。だがはっきりと認識できることは一つ。自分が今恐ろし
く獰猛なケダモノの牙に引き裂かれようとしているということ。
「やっ…あっ…許して…ください…お願い…します…」
「ケッ、最初の獲物はまだ餓鬼か…まあいい。ちったあ楽しませろよ。」
「い…嫌ぁぁぁぁぁっ!!!助けてっ!誰かっ!トリスっ!トリスぅっ!!」
毒づきながら男、山崎竜二は少女に襲い掛かる。哀れな獲物の少女は叫ぶ。だが助けなど
来ない。悪夢のような遊戯の開幕から間もなくして。少女、アメルの純潔は絶命の危機に
晒されていた。

「嫌ぁぁぁぁっ!!あっ!!」
「やっぱまだ餓鬼の身体だな。ちと食い足りなさそうだぜ。」
手の力だけで引きちぎられたアメルの衣服。その破れ目から覗く肌。まだ成熟しきらぬ少
女の身体。それを見下ろしながら山崎は毒づく。正直自分の嗜好には会わない。もう少し
熟した方が好みではある。だが押し寄せる衝動。自分自身の邪悪な血が為すものであろう。
それがざわめく。犯せ。壊せ。殺せと殊更に騒ぎ立てる。衝動が与えるものは飢餓感。飽
くなき肉への欲求。その本能の前では嗜好などとるに足らない。とにかく目の前の獲物は
喰らう。犯す。壊しつくす。ただそれだけだ。
「恨むんならテメェの運の悪さを恨むんだな嬢ちゃんよぉ!」
蛇のような眼光で山崎は獲物のアメルを睨みすえる。舌なめずりをして。

どうしてこんなことに。そんな思いがアメルの脳内に溢れていた。辛く苦しかった大悪魔
との戦い。それが終結して平和な生活が訪れたはずだった。それなのに突如こんな場所に
連れて来られ狂気の宴に無理矢理参加させられた。気がつくと平原に一人取り残されてい
た。こんな状況下でただ一人心を許せる親友のトリスとも引き離されて。あまりの状況に
呆然としていた。右も左も分からずにただぶらぶらと歩きまわった。歩き回るうちに次第
に頭は冷えていく。今の状況がどういうものか理解してしまう。多くの女性達及び男性に
よる淫らな悪遊戯。互いに相手を追い詰めてゆく。敗北したものに待ち受けるのは肉奴隷
の運命。考えただけで吐き気がした。誰かを傷つけて自分が助かることなどアメルにはで
きるはずもない。見ず知らずの他人を陵辱して性奴に貶める。襲い来る強姦魔を殺して切
り抜ける。どちらもおぞましい。そんなことなどできる筈もない。そして身一つの自分。
支給された荷物は開けてみることさえ恐ろしくて置き棄ててしまった。ただトリスとの再
会を望んだ。どんな過酷な状況であろうとも彼女と一緒ならなんとかできる。そんな甘い
幻想に取り付かれていた矢先のことである。
「嫌ぁ…あぁ…あぁぁ………」
狩猟者。自分たちを獲物として狩る。それに目をつけられた。しかも今目の前にそびえる
男はとりわけ獰猛である。爬虫類を思わせるようなその容貌。残虐な笑みさえ浮かべるそ
の男、山崎にアメルは心の底から怯えずくむ。
「ひっ!!いっ!!」
山崎は舌なめずりをする。反射的にすくむアメル。逃げようとしても腰が抜けている。そ
れ以前に見つけた獲物を見逃すことなどこの男が許すはずがない。あっさりと組み伏せら
れて衣服を手の力だけでひきちぎられた。まだ成熟しきらぬアメルの肌がところどころ露
出する。それを羞恥する間もなく獣は迫る。
「嫌ぁっ!嫌ぁっ!嫌ぁぁぁぁぁっ!!」
手足をバタつかせる。それも無駄な抵抗に終わる。頬を軽く張り飛ばされる。さほど力を
込めたような気配さえない殴打でさえ脳に響く。
(だめ…もう駄目なの?あたし…トリス…トリスぅぅっ!!)
絶望に支配される中でアメルは親友の名を胸中で叫び続ける。

「じゃぁいくぞ。オラァっ!!」
「ひっ…ぎ…ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
挿入。前戯すらなくそれは行われた。強引に引きちぎった下着。そこから覗くアメルの蕾。
そこに凶悪な肉の棒が差し込まれる。処女肉を引き裂かれる痛みに悶えて叫ぶアメル。
「へへっ…どうだ…痛ぇだろうがっ!おいっ!!」
「痛いっ!痛いぃぃぃっ!!嫌ぁぁぁぁぁっ!!!」
それはまさしく凶器だった。まだ男を知らぬアメルの膣肉。それを強引に抉り取る。まる
でドリルのように。鉄棒のような硬度と丸太のような太さを併せ持つそれはアメルの純潔
を容易く引き裂いてゆく。より深く抉るように腰を突き動かす。子宮にさえ届くかのよう
な衝撃。内臓を内側からすり潰される苦しみ。強姦によって処女を喪失したショック。そ
れらがアメルを同時に襲う。苦しむ。悶える。泣き叫ぶ。しかし許されない。解放される
ことなくそのまま犯され続ける。
「へっ…初物だけあって締まりだけはいいじゃねぇか。」
「あ…ぁぁぁ…あぎぃぃぃ!!ひぎぃぃぃっ!ぐぇぇぇぇぇっ!!」
アメルの膣肉の味を堪能する山崎。食い足りなさそうに見えたアメルの肉もこうして喰ら
ってみると悪くはない。処女だけあって締まりは極上。キュウキュウと肉棒を狭く締め付
けてくれる。それ以上に泣き叫ぶ、苦しみ悶えるアメルの悲鳴、絶叫。それこそが最高の
醍醐味であった。女を犯し壊す。自分の破壊衝動を満たす至上の快楽。溜まらない。熱が
込み上げてくる。身体の芯から。
「いくぞっ!ごるあっ!!」
「ぎぃぃぃっ!!いっ……嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
悶絶する激痛の中でアメルが感じたのは自分の子宮に注ぎ込まれる熱い白濁の液汁の奔流
であった。

「…うっ…あぅ…っぐ…ぅ………」
虚ろな瞳でアメルはすすり泣く。その秘部から破瓜の血と精液をたらしながら。そんな彼
女を見下ろしながら山崎は一息つく。
「少しは腹の足しになったぜ。嬢ちゃんよぉ。あとは他のやつの便器にされるなりなんな
りすることだな。」
そう吐き棄ててその場を去る。ひとまずの飢えは満たした。だがまたすぐに飢餓が襲うだ
ろう。それを満たすには際限なく喰らい続けるしかないのだ獲物を。だからここにはもう
用がない。次の獲物が待っている。男ならば殺す。女ならば殺す。シンプルだ。目に付く
ものは壊す。それだけである。恐ろしく単純なまでの思考。この狂気の宴にこれほど似つ
かわしい男もそうはいないだろう。凶獣は徘徊する。更なる獲物を求めて。


 名前 アメル 【サモンナイト2】
 行動目的 強姦されたショックで何も考えられない  放心状態のまま放置
 所持品 不明
 現在位置 アリアハン城北西の平原

 名前 山崎竜二 【餓狼伝説】
 行動目的 とにかく。目に映るものは壊す。男は殺す。女は犯す
 所持品  不明
 現在位置 アリアハン城北西の平原



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