お兄様はおっぱい!がお好き
「ウエーッハハハハハッハhッハハハッハ!!! おっぱいおっぱいおっぱいおpっぱい!!!」
「んーっ……んっー!!!」
静かな森に、男の笑い声と、女の悲痛な呻き声が木霊する。
「いいぞ、これこそ俺が追い求めていた至高のおっぱいだ!!」
頭から男物のパンツを被った欧米人の青年は、発情期の猿のように、一心不乱に女体を貪っていた。
対する東洋人の女は泣いていた。
女の口には、女が先ほどまで着用していたと思われる忍装束の帯が無理矢理押し詰められ、言語の自由を女から奪っていた。
男の腰の動きに合わせて、重たい二つの膨らみがたっぷんたっぷんと揺れる。
男は女の胸を鷲掴みにすると上下左右にそれを揉みしだいた。
「たまんねえ! おっぱいおっぱいおっぱい!!」
「うっ、うっ、ううっ……んん」
女の声が高くなる。
女の腰が能動的に動き出す。
男の自分勝手な欲を何もかも受け入れる。
男のおもちゃになっている胸は更にぶるんぶるんぶるんと揺れ、男の本能に火をつける。
「いやっほーーーーーーーーい! おっぱいサイコーーーーーーーーーーー!!!」
「ううっーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
女の悲鳴が消えるのと同じ瞬間に、男の手の中の柔らかい感触が消えた。
「Sit! 俺としたことがついイカせてしまったようだぜ!!」
男は名残惜しそうに手を結んだり、開いたりして、さっきまでの豊乳の感触を反芻した。
「気を落すな、俺! まだここには百以上のおっぱいがいる!!
KUNOICHIおっぱいが消えたなら、次のおっぱいを捜しに行けばいいじゃないか!!
待ってろよ! New おっぱい!! この電光石火の貴公子ジャッキー・ブライアント様がもみもみしてやるからな!!!」
ジャッキーが指差した先には……!!
「兄さん……」
なんと、実の妹のサラ・ブライアントがいた。
「私の兄さんは、強いけれど、優しくて、真面目な人よ……こんなことするはずがないわ」
サラは顔を青くしながら兄を見つめていた。
「全部見ていたのか?」
「途中からだけど、何をしていたかぐらいはわかるわ。」
「あたたたたったたたt」
ジャッキーは肩を揺さぶられる。
「ねえ、兄さん。どうしちゃったの? 私の知っている兄さんは、そんな人じゃない!」
「何言ってるんだ! 俺はお前のお兄ちゃんだ! お前も妹なら兄を信じ、兄を愛せ!」
言っていることはまともに見えるが、この状況下では全く言葉の重みを感じない。
「私だって出来ることなら信じたいし、愛したいけど……今は……」
当然無理である。
「サラ、俺をそんな汚物を見るような目で見ないでくれ。俺は……」
真剣な兄の眼差しに、サラは息を呑んだ。
次の瞬間、兄は口を開いた。
「おっぱいを誰よりも愛し、おっぱいに魅せられてるだけなんだ!!!」
ズルッ。
思わずその場でずっこけるサラ。
「男は皆おっぱいの虜にして、おっぱいの探求者! 俺は男としてその理に従っているだけだ!!!
悪いのは俺じゃない!! おっぱいなんだー!!!!!!!
I LOVE OPPAI! I NEED OPPAI!
OPPAI IS WONDERFUL!!!!!!!!!
フゥーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
それから延々とジャッキーの熱弁は続いた。
「やっぱりおっぱいは最低でもEカップからだよな! 柔らかーい美乳ならDでも特別に許す!」
「母乳プレイは男の浪漫! しかし、そう都合よく母乳を出せる美女おっぱいがいるかは別だ!」
「しまった。今のJAPANESE★OPPAI★KUNOICHIの乳拓とっときゃよかった」
「おっぱい美女を集めまくってワールドカップを開くのが俺の野望だ! どうだ、ロマンだろ?」
サラはそれらを自然と右の耳の穴から、左の耳の穴へと流していったが、兄への不信感だけはどうしても流すことが出来なかった。
ついにネタが尽きたのか、ただ喉が渇いただけなのかは知らないがジャッキーのマシンガントークが止まる。
刹那、脱力しきったサラは地面へと押し倒された。
余りに突然すぎる兄の奇行に、サラは思わず抵抗すら忘れてしまった。
「な…………!!」
「サラはお兄ちゃん想いだからわかってくれるよな? な? な? Na?」
色男が台無しといわんばかりのパンツ男のにやけた顔が、美女の視界を占領した。
「やらせてくれええええええええええええええええええ!!!!!!!」
名前 ジャッキー・ブライアント【バーチャファイター4】
行動目的 おっぱいを見つけ次第強姦。狂乱気味。第一目標は妹・サラ。
所持品 かすみからルートしたビネガーパンツ(クロノトリガー)
現在位置 アリアハン城最寄の森
名前 サラ・ブライアント【バーチャファイター4】
行動目的 今は兄からの逃亡あるのみ!
所持品 謎(次の人にお任せします)
現在位置 アリアハン城最寄の森
【かすみ(デドアラ) 脱落】
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