無題
目を醒ますと、瀬川おんぷ【女子14番】の身体はしっかりと拘束されていた。
おんぷがいるのは、どこかの家の台所のような場所だった。
カーテンがかかっているのでよく分からないが、もう朝のようだ。
その部屋のテーブルの前の椅子に腰掛けさせられたまま、
手は背中に回して椅子の背に、足はそのまま椅子の脚に、
それぞれナイロンロープで縛り付けられていた。
昨日、長門かよこが崖の上で手榴弾を振り上げるのを見た時、
おんぷは反射的に崖にしがみついた手を離した。
そのまま崖の斜面を滑り落ちていったのが、最後の記憶だった。
そのあとは覚えてない。
一緒にいた飛鳥ももこ【女子1番】がどうなったのかも、わからない。
体中のあちこちがズキズキと痛んだが、
骨折や捻挫はしていないようだった。
そして目の前ではクラスメイトの加納のりこ【女子7番】が、
瀬川おんぷに支給されたペットボトルの水とパンで、
朝食を取っているところだった。
「お目覚め? 瀬川さん」
のりこが目の前のテーブルに、食べかけの朝食を置いた。
「あなたも食べたかったらいつでも言ってね。
もともと、あなたの持ってきてくれたお水と食料なんだし」
のりこはそう言うと、後手に縛られたままのおんぷを満足そうに眺めた。
おんぷは縛られている自分の体を見回してから、のりこに尋ねた。
「これはなんの冗談なの?」
「ま、ちょっとしたゲームってところ」
「ももちゃんは? わたしのそばにいなかった?」
「飛鳥さんのこと? 飛鳥さんなら隣の部屋にいるわよ」
「会わせてちょうだい」
「ま、後でゆっくりとね」
その時、おんぷは重要なことを思い出した。
「そうだ! 今何時なの?」
「ええと……六時ちょっと前ってとこね」
おんぷは唇を噛んだ。
「このロープ、今すぐほどいてくれない?
わたし、大事な用事があるの」
「あらあら、スタジオ入りの予定でもあったのかしら?」
「冗談を言ってるんじゃないの。
お願いだから、今すぐほどいてちょうだい」
「いやよ。わたし、以前からあなたが大嫌いだったんだもの」
のりこは急に口調をガラリと変えた。
「あなたって男子にチヤホヤされて、いつもいい気になってるじゃない?
いいこと教えてあげる。
ここじゃ、クラスの男子も百万人のファンクラブも、
誰もあなたなんか守ってなんかくれないのよ」
瀬川おんぷが深い溜息をついた。
「悪いけど、今のわたしにはあなたの相手してる時間なんてないの」
おんぷの頬に猛烈な平手打ちが飛んだ。
「加納さん、顔はぶたないでもらえる?」
おんぷは唇の端から血を滴らせながら、
困った人だと言うように、のりこを見つめていた。
のりこはしばらくの間、怒りに肩を振るわせておんぷを睨み続けていたが、
やがて憤然と立ち上がると、足音荒く台所を出ていった。
のりこが台所の外に出ると、飛鳥ももこを拘束している店の方から、
梅野ゆかり【女子4番】がやってくるところだった。
瀬川おんぷと飛鳥ももこを拉致した二人が見つけたのは、
島の住民が利用する雑貨屋らしき住居だった。
店の部分に設えられた棚のあちこちには、まだいくつか商品が残されている。
「ねえ、あなたあの二人を捕まえて、一体どうするつもりなの?」
ゆかりの顎はまだ痛んだが、ようやく舌は回るようになっていた。
「飛鳥さん、目を醒ましてからずっと怒鳴りっぱなしなのよ。
さっきなんか水を飲ませてあげようとしたら、
手に噛みつかれそうになったわ」
ゆかりの愚痴を、のりこは聞いていなかった。
どうやればあの瀬川おんぷを屈服させることができるのか?
のりこはその方法だけを考え続けていた。
瀬川おんぷを無様に泣き喚かせたい。
瀬川おんぷの魂を破滅させてやりたい。
人間として最低最悪の状況の中で死なせてやりたい。
「……で、飛鳥さんはこれからどうするの?」
「飛鳥さん?」
ゆかりの声に、のりこは思考から引き戻される。
「だから1組の飛鳥ももこさんよ。
昨日あなたが、瀬川さんと一緒に連れていくんだって言ったんじゃないの」
ゆかりに言われて、のりこはようやく飛鳥ももこのことを思い出した。
のりこは帰国子女の飛鳥ももことの交際はなかったが、
瀬川おんぷと非常に仲のいい友達だということだけは知っていた。
だから、おんぷにプレッシャーを掛ける手段になるかもしれないと思って、
昨日一緒に拉致してきたのだ。
加納のりこは、梅野ゆかりに命令した。
「梅野さん、飛鳥さんをここへ連れてきて」
「コンニャロー! バカヤロー! オトトイキヤガレーッ!」
知っている限りの日本語の悪態を喚き続ける飛鳥ももこ【女子1番】を
縛り付けられている椅子ごと運んでくると、
加納のりこ【女子7番】と梅野ゆかり【女子4番】は、
瀬川おんぷ【女子14番】の目の前に置いた。
「なんのつもりなの?」
ももこが元気そうなのを見てやや安心しながら、おんぷはのりこに尋ねた。
おんぷの質問には答えず、のりこはゆかりに手を振って合図した。
「じゃ、梅野さん、よろしくお願いするわね」
ゆかりが目をしばたかせた。
「加納さん、もう一度確かめたいんだけど、本当にやるつもりなのね?」
「もちろんよ。当然じゃない」
梅野ゆかりはウージーを吊った肩をすくめると、
途中で切断された電気コードを取り出し、コンセントに突っ込んだ。
そしてその被覆を剥いた先端を取り上げると、ももこの首筋に押し当てる。
たちまち接触した部分から火花が散り、煙が一筋立ち昇る。
けたたましい悲鳴を上げて、飛鳥ももこは痙攣しつつ椅子の上で飛び跳ねた。
「なにバカなことやってるの! あなたたち!」
おんぷが顔色を変えて叫ぶ。
「今後は、あなたがなにか癇にさわるようなことを言う度に、
代わりに飛鳥さんを痛めつけることにしたの」
ようやく瀬川おんぷを動揺させることに成功したので、
今ののりこはすこぶる上機嫌だった。
のりこの宣告に、おんぷは困惑しきって答えた。
「あなたたち、頭おかしいんじゃないの?」
「もっと言ってやって言ってやって! オンプチャ……Nghhhhhh!」
ももこの首筋に、再び電撃が加えられた。
「あと、飛鳥さんの方は自分から喋る必要はないわ」
苦痛に歯を鳴らし続けているももこを、のりこが冷ややかに眺めた。
「あなたはそこで、瀬川さんに悲鳴を聞かせてればいいの」
ももこがのりこを睨み返し、激しく怒鳴りつけた。
「アナタタチ、こんなことしてたら、
ゼッタイに地獄へ落ちるんだからね!」
ゆかりが電線を、今度はこめかみに接触させる。
脳への通電の効果は目を見張るものがあった。
ももこは目をかっと見開き、無言のまま歯を折れんばかりに食い縛ると、
ロープが食い込むのも構わずに、物凄い勢いで前に身を乗り出した。
ナイロン製のロープが千切れてしまうのではと、
梅野ゆかりが心配したほどの勢いだった。
次の瞬間、ももこは全身の力を抜いてへたり込み、
激しく震えながら椅子の上で失禁した。
ももこの様子をしばらく見つめた後、おんぷは尋ねた。
「わたしはなにをすればいいの?」
「飲み込みが早いのね、さすがは大女優だわ」
のりこはにっこり笑っておんぷの背後に回り込むと、
後手に縛ってあるロープをほどいた。
目の前では梅野ゆかりが用心深くウージーを構えている。
おんぷの目の前にあるテーブルに、のりこは長さ7センチほどのピンを置いた。
「あなたにはね、自分と飛鳥さんの目を潰してもらいたいの」
のりこが続けた。
「でも、潰す目は二人合わせて二つまででいいの。
そして、誰のどの目を潰すのかは、あなたに選ばせてあげる。
だから自分の両目を潰してもいいし、飛鳥さんの両目を潰してもいい。
あなたと飛鳥さんで、片目ずつ潰したっていいのよ」
「やりたくない、と言ったらどうなるの?」
「その時は、あなたが目を潰すのを拒否したと見なすわ。
わたしたちが代わりに、飛鳥さんの両目を潰すことになるでしょうね。
でも、あなたはそんな結果は望まないでしょ?」
のりこはおんぷにテーブルの上のピンを手渡した。
「五、六回も瞳をそのピンで突き通せば、うまいこと潰れると思うから。
それに黒目には神経が通ってないから、
針とか刺しても、そんなに痛くないって話だそうよ」
嬉しそうに説明を続けるのりこの姿に、ゆかりが眉をひそめた。
「加納さん、いくらなんでもやり過ぎなんじゃない?」
思い掛けない相棒の批判に、のりこはヒステリックに叫び散らした。
「わたしだって左目を潰されてるのよ!
別に、完全に失明してもらおうってわけじゃないわよ。
せいぜい瀬川さんと飛鳥さんが、
二人揃って仲良く片目になるだけの話じゃない!
まあ、ひょっとしたら……」
のりこはそこで言葉を切ると、
残った右目を向けて、おんぷに微笑みかけた。
「優しい瀬川さんのことだから、
自分は失明しても、飛鳥さんは無傷で守ってくれるかもね」
それまでぐったりとしていたももこが、椅子の上で叫び出した。
「アタシ、ガマンする! 片目になったって平気だよ!
ステレオグラム見れないの、ガマンすればいいだけなんだから……
OOOOuchhhh!」
またもや電線を押し付けられて、ももこは泣きながら悲鳴を上げる。
ピンの鋭い尖端を見つめながら、瀬川おんぷが呟いた。
「約束は守ってくれるのね?」
「もちろんよ」
嘘だった。最初から約束なんか守る気はない。
おんぷが自分で自分の目を潰したら、さんざん馬鹿にしてやってから、
ももこの両目も、おんぷの残った目も潰してしまうつもりだった。
自分の行った自己犠牲がなんの役にも立たなかったという事実は、
瀬川おんぷの魂に深い挫折感と絶望感を刻み込むだろう。
後はどうしようか?
もうしばらく二人を相手に遊ばせてもらってから、
とどめをさしてしまう?
いや、自分で手を掛けるまでもない。
視力を失った二人から身ぐるみ剥いで、
禁止予定エリアにでも放り出しておけばいい。
解放する前に鼓膜も破っておけば完璧だろう。
「決まった?」
「ええ、決めたわ」
瀬川おんぷはピンを床に投げ捨てた。
「わたし、やらない。
潰すんなら、ももちゃんの眼を両方とも潰して」
「や、やらない?」
瀬川おんぷ【女子14番】の答えは、加納のりこ【女子7番】の期待を裏切るものだった。
「ええ、やらない。
だってわたし、自分の体を傷付けるようなことしたくないもの」
「もう一度言っておいてあげるけど、その選択の場合、
飛鳥さんは完全に失明するんだけど、本当にいいのね?」
のりこの確認に、おんぷは首を振って答えた。
「それはあなたたちが勝手にやることでしょ? わたしは無関係よ」
「本当にいいの? 飛鳥さんはあなたの友達でしょ?」
「ももちゃんはももちゃん。わたしじゃないわ」
飛鳥ももこ【女子1番】は、電撃にも劣らない激しいショックを受けていた。
わかってる。悪いのは加納のりこたちだって事はわかってる。
でも……ヒドい、ヒドいよ、オンプチャン……。
「まあ、それが瀬川さんの選択なら、尊重するしかないわね」
のりこはそう言いながら、おんぷの両手を再び後ろ手に縛り直した。
もはや加納のりこは、急速に瀬川おんぷへの興味を失いつつあった。
「じゃあ、梅野さんやってあげて。
……恨むんなら瀬川さんを恨んでね、飛鳥さん」
梅野ゆかり【女子4番】は電気コードを自分の足元に置くと、
床に落ちたピンを取り上げた。
そのピンの尖端を、ももこの目に近付けていく。
「Noooo! Noooo! イヤだヨーっ!」
ももこはきつく目を閉じたまま身をよじり、死に物ぐるいで抵抗する。
「わたし一人じゃできないわ。加納さん、ちょっと手伝って」
「頭を押さえ付けた手で瞼をこじ開けて、そのままピンを突っ込めばいいのよ」
「駄目よ……この子ったら必死に暴れるんだもの。
片手じゃ押さえ付けられないわ」
「仕方ないわね」
のりこは舌打ちすると、ちらっとおんぷの方を確認してから、背中を向けた。
こうして、瀬川おんぷが長らく待ち望んでいた機会が、ついにやってきた。
加納のりこにもう一度手首を縛らせる時に、
おんぷは思い切り腕の筋肉を突っ張らせておいた。
さっきから小刻みに力を加え続けていた手首のロープは、
もう充分に緩んでいた。
「Please don't blind me!! Help me, Daddy!!
Help me, Mammy!! Maaaaammy!!!!!」
右手にピンを持った加納のりこ【女子7番】によって、
泣き叫ぶ飛鳥ももこ【女子1番】の目がこじ開けられたその時、
瀬川おんぷ【女子14番】は強引にロープから手首を引き抜いた。
おんぷの両手が自由になっているのに気付いた梅野ゆかり【女子4番】が、
何か叫ぼうとした。
その前におんぷは、置きっぱなしになっていたペットボトルを掴んだ。
ももちゃん、最後にもうちょっとだけ我慢してね。
心の中でももこに手を合わせながら、
おんぷはペットボトルの中身を揉み合っている三人の足元に振り撒いた。
狙いはあやまたず、電線を含めた三人のいる床の上が水浸しになる。
さっきまでももこを襲い続けた電撃が、今度は三人を包んだ。
電流による筋肉の収縮で離れることも出来ず、
三人の体はくっつき合ったままで、激しく痙攣した。
一方、六秒足らずで右足のロープをほどき終えたおんぷは、
椅子を引きずって強引に水溜りに近付いた。
床からコードを掴み上げると、
ももこの座っている椅子を蹴り倒して脇へのかせる。
残った二人が、上手い具合に床の水溜りの中に倒れた。
震える手で武器に手を伸ばそうとするゆかりを見て、
おんぷはコードの先端を素早く水溜りに突っ込み直した。
二人の体が水しぶきを散らしながら、激しくのたうちまわる。
残った片足のロープもほどくかたわら、
そのまま三十秒ほど電流を流し続けた。
ももこの受けた仕打ちを考えれば三十分は続けたかったところだが、
途中でブレーカーが落ちてしまった。
もはや動く気力もない梅野ゆかりからウージーを取り上げると、
おんぷは加納のりこの頭に照準を合わせた。
その時、おんぷの脳裏に春風どれみの顔が浮かんだ。
おんぷはウージーの銃口を下げると、
床の上で目を回している飛鳥ももこの縛めをほどいた。
「ももちゃん、一人で立てそう?」
「ウ、ウン……ナントカ……」
「じゃ、このウージーで加納さんたちを見張ってて。
わたし、荷物を探してくるから」
しばらくして雑貨屋の店先から戻ってきた時、
おんぷの手の中には、店の中に隠されていた自分とももこの荷物、
ニューナンブ、それに軍用ボウガンと有田焼の手榴弾の箱があった。
「はい、これがももちゃんの荷物。
あ、このボウガンはわたしが貰うことにしたの。
手榴弾の方はももちゃんと半分ずつね」
最後に水溜りの中でまだ動けずにいる二人を、おんぷは見下ろした。
「どれみちゃんに免じて、命だけは助けてあげる。
でも、次にわたしたちを襲おうとしたら、
命の保証はできないかもね」
そう言い残すと、瀬川おんぷと飛鳥ももこは台所から出ていった。
「追いかけるのよ!」
よろけながら立ちあがる加納のりこ【女子7番】を見て、
梅野ゆかり【女子4番】が弱々しく答えた。
「もう諦めましょうよ、加納さん。
だって、武器だってないのよ?」
武器? 武器ならまだある!
のりこはふらつく足で雑貨屋の店先へ駆け込むと、
自分の荷物を隠してある棚をあらためた。
やっぱり残っていた! 有田焼の手榴弾!
念のために一個だけ、ポーチに移し変えておいたのだ。
のりこは手榴弾を握り締めたまま台所に戻った。
片手で窓をそっと開く。
瀬川おんぷと飛鳥ももこの二人が無防備な背中を見せて、
今まさに店の裏の坂道を下りていくところだった。
何が「命の保証はしない」よ!
誰が最後に笑うのか、今すぐ教えてあげるわ!
のりこは手榴弾のピンを抜くと、
おんぷの背中目掛けて思い切り投げ付けようとした。
手が離れない。
手榴弾の素焼きの表面には、
おんぷが店先で見つけたらしい圧着タイプの接着剤が、
べっとりと塗られたまま生乾きになっていた。
のりこはそれを、力一杯握り締めてしまったのだ。
確かに握った時に違和感はあったのだが、
頭に血が上っていたので気が付かなかった。
あるいはもう少し時間が経ってからであれば、
接着剤が乾燥することで無害化されていたのかもしれない。
強引に引き剥がそうとすると、今度は左手に貼り付いた。
のりこは点火された手榴弾を握り締めたまま、
逃げようとするゆかりに必死に取り縋った。
「お、お願い……これ何とかして! これ!」
「やめてやめて! 近寄らないで! イヤーッ!!」
* *
「ナ、ナンなの? 今の音?」
背後の雑貨屋から聞こえてきた爆発音が、飛鳥ももこ【女子1番】を怯えさせた。
同じ爆発音を聞きながら、瀬川おんぷ【女子14番】は加納のりこの事を考えていた。
馬鹿な人。
でも、それはわたしも同じか。
わたし、汚れちゃったな。
次にどれみちゃんと会った時、
わたしはどんな顔をすればいいんだろうか?
おんぷはももこに声を掛けた。
「ももちゃん、ヤケドは大丈夫?
ごめんなさいね、わたしのせいでひどい事に巻き込んじゃって」
「ウン、ダイジョウブ……頭に電気流された時と、
オンプチャンに見捨てられたのかと思った時が、一番応えたケド……。
デモワタシ、本当に目を潰されちゃうのかと思ったヨ……」
それを聞いたおんぷは、悪戯っぽく笑った。
「だってあれくらい言わないと、ももちゃんのことだから、
『オンプチャンを守るためなんだ!』とか思って、
無抵抗で眼を潰させるんじゃないかと思ったの。
あそこでももちゃんには必死に抵抗してもらわなくちゃ、
せっかくの計画も水の泡だもん」
【女子4番・梅野ゆかり 死亡】
【女子7番・加納のりこ 死亡】
【残り30人】
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