無題






「OH!GREAT!」
自分のデーパックを確認した飛鳥ももこ【女子1番】は、ひゅっと小さく口笛を吹いた。
フカクテーヨーソとかダンジョビョードーとか訳の分からないことを言われたが、
どうやら自分に支給されたのは「当たり」の部類に入るものらしい。
「THAT’S MACHINEGUN!アンビリーバボー!」
ももこは両手持ちのマシンガン(ウージーの9ミリマシンガン。
生徒たちに支給された銃器の中では、まちがいなくトップクラス)を構え、
その冷たく重い感触を確かめた。
「も、ももちゃん……」
うしろでは春風どれみ【女子21番】が、真っ青な顔をして見守っている。
「それって、ほ、ほんもののマシンガンだよね?」
「そうよ?」
ももこは銃口を下げ、にっこりと笑って答えた。
「これがあればノー・プロブレムよ。わたしが守ってあげるわ」
「……」
「そんなことより。早くはづきちゃんたちと合流しましょ?」
「そ、そうだね……」
どれみはひきつった笑みを浮かべた。
これからどうなってしまうのか。考えたくもなかった。



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