診断所・2






尾田は岸本を寝かせ、それから荒木の方を振りあおいだ。
「ネタはあるのかい?」
「ちょっと待て」
荒木は言うと、自らの記憶からある能力をつかみ出した。
荒木の中から、奇妙なパワーあるヴィジョンが飛び出した。
「波紋なのか?」
尾田が訊くと、荒木は
「いや、スタンドだ」と答えた。
尾田はそれで、ちょっとどきっとした。
「いいのか?使っても?」
荒木は、クレイジー・ダイヤモンドを動かしながら言った。
「心配するな、パクられたことはある」
「そうなのか?」
尾田にはなんとなくわかっていた。---領域(テリトリー)----。



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