荒木との出会い
荒木は訊いた。
「お前達いっしょにいたのか?」
尾田は腕を伸ばして答えた。
「そうだ、言っただろ」
荒木がまた訊いた。
「なんで一緒にいるんだ?」
尾田は、岸本と見合わせた。
荒木はハッと気付いたように言った。
「お前達は、次に『それはどういう意味?』という」
尾田と岸本は同時に言った。
「それはどういう意味・・・・」
尾田と岸本はまた顔を見合わせた。
それで、荒木の顔にちらっと笑みのようなものが走った
「やれやれだぜ・・」
荒木が言った。
「まずは、周りを観察しろ。観察というのは、見るんじゃあなく、観ることだ。
聞くんじゃあなく聴くことだ。ここにいるのは、危険だぜ。そう、新連載の
読者アンケートでいきなり不人気ってのと同じくらい、危険だ。わざわざ、
無防備に打ち切られることないだろ。」
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