黒い鳥
765プロの看板アイドル、如月千早はこの殺し合いに参加させられていた。
「とりあえずまずは支給品確認ね。」
腰を下ろし、デイパックの中を開けると、先ほど言われたものなどがあった。
名簿を見てみると、私の知っている仲間の名前が四人見つかった。
一人目は天海春香。
赤いリボンが特徴で、何事も全力でがんばるアイドルだ。
いつも私に元気をくれるいい人でもある。
二人目は高槻やよい。
家が大変な事になっているけど、いつでも元気なアイドル。
この人もいつも私に元気をくれる。
三人目は菊地真。
男から見てもかっこいいであろうルックスの持ち主のアイドル。
私が苦手なダンスをいつも教えてくれる。
最後は星井美希。
抜群の歌とルックスを持つまさに完璧なアイドル。
ただ、本気になるまでが大変なんだけどね。
以上が私の知っている四人。
多分この四人は殺し合いに乗らないから接しても大丈夫そうね。
さらに中身を確認すると、立派な銃が入っていた。
ちゃんと弾薬も入っているし、まさに当たりアイテムを引いたみたいだった。
他にも探して見ると、なにやら大きい袋が出てきた。
袋を開けて、中を見ると、私にとって最悪な物が入っていた。
中身は彼女もよく知っている衣装で、入っていたのはエクササイズウェア、グラビア水着、スクール水着が5つずつだった。
よく見ると、ちゃんとそれぞれの水着はサイズが違っていた。
自分の体にコンプレックスを抱いている彼女にとってまさに嫌がらせでもある支給品であった。
「…くっ!」
彼女は急いで、その衣装をしまう事にした。
正直捨てたいけど、誰かに拾われても困るので、やめておく事にした。
他にも探してみたが、結局入っていたのはその二つだけである事が分かった。
「まあ、銃が手に入った事は大きいわね。」
そして、彼女は銃を片手に持つ。
「さあ、そろそろ行きましょう。 そして元の世界に戻って、また歌いましょう。」
彼女にとって歌は人生であった。
だから、彼女から歌を取り上げるという事は彼女にとって「死」を意味するようなものであった。
よって、彼女が選択した道は…
「四人には悪いけど、私はゲームに乗るわ。」
ゲームに乗り、優勝して、またステージで歌うという事だった。
【B-2 森/一日目・深夜】
【如月千早@THE IDOLM@STER】
[状態]:健康
[装備]:ニューナンブ
[道具]:支給品一式、ニューナンブの弾薬、紳士用衣装セット@THE IDOLM@STER
[思考・状況]
1.元の世界に戻って、歌うためにこのゲームに乗る。
2.仲間(春香、やよい、真、美希)に会ったらどうするか…
【紳士用衣装セット@THE IDOLM@STER】
エクササイズウェア、グラビア水着、スクール水着が入っている。
このゲームに参加している5人(春香、千早、やよい、真、美希)の分がセットで入っている。
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