白い悪魔
(ハヤテ君、皆さん、ごめんなさい。私はナギのために殺し合いに乗ります)
彼女ーーマリアは三千院家に仕える、メイドなのだ。
マリアはワープされてからナギのために殺し合いに乗ることを決めていた。
卑怯だろうとどんな手を使っても主を守る役目として、ナギを生還させる。
そのためには一つ足りないものがあった。
(まずは他の参加者についての情報を聞かなければなりませんね)
そう他の参加者についての情報を得たいからだ。
ハヤテのような超人的な身体能力を持つ者がいるかもしれないし、会場で見た限り人間じゃない人もいるから油断はできないのだ。
卑怯な手だが、他の参加者を騙して、情報を聞き出させた後に、支給されたサブマシンガンで殺せばいい話だ。
「待っててくださいねナギ。私は覚悟を決めたのですから」
すべてはナギを優勝させるため修羅になるのを同時に一人の青年を見つけた。
マリアは青年の情報を得るため接触する。
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「そうですか。マリアさんメイドとしてナギという女の子を探しているんですか」
「本当にナギは無事であればいいんですが・・・・・・・・・」
「大丈夫、一諸に探して保護してやります」
「志村さんみたいな人に会えて嬉しいです」
マリアが接触した青年は志村純一という人で心優しい人であった。
彼はまるでハヤテみたいなお人好しで強くて頼りになるという印象を感じていた。
この男は自分を犠牲にしてでも動くような人だ。
さっさと情報を聞き出した後に殺そう。志村のような人は早く脱落しやすいタイプなのだから。
「ところでお互いの知り合いについての話をしましょう」
「そうですね。ここは殺し合いですしね」
お互いの知人の特徴について話し始めた。
志村は先輩である剣崎一真、橘朔也、上城睦月は仲間で、相川始がもっとも警戒すべき人物だと話し、マリアは先ほど言っていた三千院ナギのこと綾崎ハヤテ、桂ヒナギク、西沢歩は信用できるということをお互いに話した。
「マリアさんの知人は全員学生ですか。ナギさんと同様手遅れになる前に見つけましょう」
「ありがとうございます。志村さん。ですが、ナギのために死んでください」
言い終わった後、サブマシンガンの引き金を引き志村に命中させたが、しかし、目の前にいたには、志村ではなく白い異形で死神の悪魔のような化けものだった。
「人間はいや、貴様は大切な人のために他者を殺す。愚かな奴だ。でも、もう無駄だな。なぜならこの俺の手で殺されるのだからな」
マリアは気づいた。
白い化け物に変身した志村は仮面を被った人だということを。
それに気づいても遅った。
なぜならマリアの眼前で鎌ーーーデズサイズが振り上げられているのだ。
もうここで終わりだと悟った。
(ナギ。あなたは生きて)
彼女の最後の言葉とともに死神の鎌が首を斬り、彼女の首と胴体が分かれた。
【マリア@ハヤテのごとく 死亡】
【残り129人】
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「まず一人か」
志村は二つの顔を持っていたのだ。
表向きは仮面ライダーグレイブとして、橘朔也が制作された新世代ライダーのリーダーとしてアンデットを封印している。
裏では、ある目的を達成するため人間に化けて、潜り込んでいる。正体は最強のアンデット・アルビノジョーカーなのだ。
彼は殺し合いが始まってから乗ることを決めていたのだ。
だが、130人という人数はかなり多いため、最後の一人になるのは難しいと考えたのだ。
ならば方針は今まで通り、本性を偽り、集団に潜み、誰も見ていなければ殺害し、残り10人くらいになったらジョーカーとして裏切る。
計画を立てた数十分後に、マリアという女性に会い、彼女は今一人なので情報を聞きだしたら殺すつもりである。
マリアの知人の情報を喋り、志村の情報を聞いた後に、出し抜こうとした。
マリアが殺し合いに乗っていたが以外だったが、どっちにしろ敵ではないので一般人であるため簡単に殺害できた。
大きな収獲だったのはマリアの知人である。
マリアの話によれば、三千院ナギ、桂ヒナギク、西沢歩は何も戦力がないただの学生で、綾崎ハヤテについては超人的な身体能力があるらしいから油断したら殺し損ねるので注意する必要がある。
「さて、何処に行くか?市街地かそれとも」
マリアのデイバック、サブマシンガン、首輪を回収する。首輪については何か役に立つからだ。
次に会う参加者が旧世代ライダーか旧世代ライダーのようなお人好しだと思いながら白い死神・アルビノジョーカーは動き出そうとしていた。
【A−7/森/一日目/深夜】
【志村純一@仮面ライダーブレイド】
【状態】:健康
【装備】:グレイブバックル@仮面ライダーブレイド、サブマシンガン@現実
【道具】:支給品一式×2、首輪(マリア)、不明支給品1〜4
【思考】
基本:優勝する
1:市街地に行くか?それとも・・・・・・・
2:旧世代ライダーや他の参加者に会ったら演技で騙す
3:誰も見ていなければ参加者を殺害する
【傭考】
・参戦時期は不明。少なくとも剣崎達に正体を知られた後ではない
・ハヤテのごとくの参加者を知りました
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