白井黒子の憂鬱






「やっかいなことに巻き込まれたですのね」

鈴のような声をし、吐いた。

両側の髪を赤いリボンでまとめ、ツインテールをした少女がいた。
彼女の名は白井黒子。

黒子はこの場に来てから方針はすでに決まっていた。
まず、彼女の大切な人、御坂美琴を探すことを最優先することを考えていた。
探して、このバトルロワイアルから一諸に脱出する。

他にも知っている名前がいる。
一方通行は面識はないが、『超能力者(レベル5)』で学園都市の第一位であるのは有名だ。
そして、上条当麻は美琴に心を許している人物で、自身の恋路を邪魔をしている。気は進まないが、あの男の力を借りるしかない、先日の「残骸(レムナント)」の事件の際、助けられたからだ。

『風紀委員(ジャッジメント)』として、殺し合いに乗らなそうな参加者を保護し、殺し合いに乗っている参加者に遭遇したら容者はしない。
それが自身の信念に従い、正しい行動をする。

まず、黒子がいる場所はC-8の森の中だった。

ここから行くと一番近い建物は教会だ。

「そこに行きますわ」

教会に行くことを決めた。
なぜなら、あそこに行けば他の参加者と接触できるし、美琴がいるかもしれない。
黒子は教会に歩み始めた。

ーーーーーーー

「誰もいないですの」

数分歩いて来たが、扉を開くと誰もいなかった。

「仕方がありませんわ。ここで待つですの」

結果、ここで待機することになった。
夜はまだ危険なので朝までいることになる。
万が一他の参加者が来たらジャッジメントとして放っておくわけにはいかない。
美琴が来る可能性だってある。

(お姉様、早くここに来てくださいますの)

黒子は美琴がここで合流できることを願った。

【C-8/森/一日目/深夜】

【白井黒子@とある魔術の禁書目録】
【状態】:健康
【装備】:なし
【道具】:支給品一式、不明支給品1〜3
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:教会でお姉様を待つ
2:気は進まないが上条さんも探す
【傭考】
・「残骸(レムナント)」事件後からの参戦です



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