オープニング
薄暗い大広間に沢山の人がいる。皆、この状況に困惑しているようだ。
「ハイ、ヨロシクゥ!!」
どこか神々しいロン毛の男が、何処からか現れた。
「忙しいところにゴメンねー。君たちをここに連れてきたのは俺なんだけど、
ちょっとバトル・ロワイアル、してくれない?わかる?殺しあってほしいんだよ」
意味不明でとても物騒なことを口にする男。いまだ困惑しているものも多い中、怒声や抗議の言葉が飛び交う
「大丈夫大丈夫、ヘーキヘーキ。ちょっと落ち着けって……」
ヘラヘラとしたロン毛の態度が癪に触ったのか、その場は余計に騒がしくなる。
「うるさいなぁ(怒り)」
ロン毛の男が呟くと、"ポン"、という間の抜けた音がして一人の男が死んだ。
「よしっ、キマリッ!(満足)」
嬉しそうなロン毛。悲鳴をあげる参加者たち。結構音が響くので煩い。
「テメーら大人しくしろぉ!!バラ撒くぞこの野郎!(理不尽)」
その騒ぎもロン毛の一言で、一瞬で静まってしまった。この人頭おかしい(切実)
「さっきも言ったけど、バトルロイアル。デスゲーム。ハンガーゲーム……呼び名は何でもいいけど、とにかく皆で殺しあってほしいんだ。
勿論、タダでとはいわない。最後まで頑張った人はどんな願いでも叶えちゃうゾ。金がほしいとか、夢を叶えたいとか、好きな人を手に入れたいとか、死んだやつを生き返らせたいとか(棒読み)」
「あ、あと『殺し合いとかヤダー』とか我が儘言っちゃうと首輪爆破して殺しちゃうゾ。
因みにずっと誰も殺さない奴もつまらないから殺すからね(理不尽)
あーー、あとの細かいルールとかは皆に配るディバックのルールブック読んでね(適当)」
「はいっ、スタート!!」
その瞬間、謎のパワーで次々と会場へワープさせられていく参加者達。
「さて、どうなることかな」
最後にその場に残された男……“GO”は静かに呟いた
【主催者:GO@真夏の夜の淫夢】
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