闇の胎動
「なんで、こんな事に・・・」
海の見える崖沿いを、一人の男が移動していた。
彼の名は”まとめ(スパロボ)”
しがないマイナーロワの、まとめサイト管理人である。
「OK、落ち着け、落ち着いて考えるんだ。まとめるのは、僕の得意分野だろ?」
自らを叱咤激励しながら、考える。
(最初の場所。あの場所には、大体一クラス分の人数が居た。
あれでコテハン・・・いやパロロワ関係者全員とは考えにくいな)
「・・・どの道、”顔見知り”は居ないんだけどね」
そう呟き、スパロボまとめは肩を落とす。
(まあ、まずは仲間集めだ。この状況でも、冷静に対処できる人。
それから、ゲームに乗ってない人。どんなロワでも非戦論者は居るもんだし)
そこまで考えて、自ロワでの非戦論者――プレシアの最期を思い出し、溜息をつく。
「ともかく、乗ってない人間を何人か集めて・・・脱出組でも結成しますか」
(その上で、脱出が無理そうだったら・・・そのときが”これ”の出番ですかね)
鞄の底に眠る、小さなビンに思いをはせつつ、まとめは背後の森へと消えていった。
【一日目/0:20/A2】
【まとめ@スパロボ】
【状態】健康
【荷物】荷物一式、青酸カリの小ビン
【思考】仲間を集め、ゲームを脱出(無理そうならば優勝を目指す)
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