「光、再起動」
シモンは、苦戦していた、
相手は徒手空拳、寸鉄すら帯びていない武闘家だ
ムチと言う武器のリーチの分、圧倒的にこちらが有利なはずなのだが、この相手は違った。
攻撃の合間には蹴りが飛び、こちらが撃ちこんでも突き返しがくる
ひとたび宙に舞えば、地に着く前に5発から10発は攻撃が来る…とにかく常識外れに手数が多いのだ
「あまいぜっ!必殺!風神脚っ!」
どうやっているのか判らない足の運びで、突進しながらの蹴りの乱舞がシモンを襲う
「く…ううっ」
たまらずガードを固めたその瞬間、天地が逆転した
「てぇいっ!スクリューイズナ落としィィィっ!!」
男は無数の蹴りから常識では不可能な動きでシモンの体を抱え込むと天高く舞い上がり、そのまままっ逆さまに…
しかもキリモミ状に捻りを加えて地面に叩きつけた
これにはさすがに歴戦の戦士であるシモンも、立ち上がる事ができなかった。
かろうじて意識を失わずにいるのがやっとだった…
「オレの…負けだ……とどめを刺すがいい・・・」
目の前に仁王立ちする青い道着の男は言った
「とどめなんかいらねーんだよ・・・
さぁ、今すぐここで『私は宇宙一強いショウ様に負けました』と土下座しろっ」
「・・・・・へ?」
言われるままにすると、男は満足げに立ち去ろうとしていた
「オレはな、ココに来れば強い奴と戦えるってんで、この任務うけたんだ
確か、ハチマキ白道着のつええ格闘家が来てるって聞いたんだがな」
…彼は、その男…リュウが既にリタイアしている事を知らない…
【「バトルマスター」ショウ(翔) 生存】
【「悪魔城ドラキュラ」 シモン 聖水所持 生存】
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