無題






「緑の大地は 遥かな夢〜
希望の光を その身に受けて〜
豊かなアルタイルを とり戻すまで〜」

「何を歌ってやがる、ボンバーキングのナイト君よぉ〜」

「ゲ、お前はボンバーマン!!」

ボンバーマンとボンバーキング、二人はライバルだった。
同じ爆弾魔としての道を歩んできた彼らだが、
その知名度には天と地ほどの差が開いていた。

「ボ、ボンバーマン!! 今日こそお前をブッ倒して、
主役の座に帰りぬいてやる!!」

「なんあだぁ? PS2で続編でも発売して、今度はもっと出来の良い
カラオケモードでも作る気かぁ〜?」

「ぬ、ぬッ殺すぞ、テメー!!」

「ぬッ殺すとか言ってくれてるけどよー、
俺様は爆弾は火力最大のリモコン付きよ!!
テメェの1マスしかないヘナチョコ爆弾で俺に勝てるのかぁ?」

「ヒ、ヒィー!!
だ、だが、俺も爆弾をキックできるアイテムを手に入れたぜ、くらえ!」

「だから何だっていうんだよ、そんなもん蹴り返してやるぜ!」

「ゆ、油断したなボンバーマン。
俺の爆弾は、テメェのヤツよりも爆発するのが早いんだよ〜」

「なにいってやが……

 アボ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ン!!」

「うへへへ、ざまーねーぜ、ボンバーマン。
 俺の夢は、カラオケモードじゃなくて、
 フルボイスの主題歌なんだよぉぉぉ!!!」

【ボンバーマン 死亡】



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