無題






周りの凄惨な戦いから離れ、ただ1人睡眠中であった
バブルンはようやく目を覚ました。
と、言っても殺気に気が付いたとか
物凄い音がしたとかそんな大層な理由ではない。
ただ単に腹が減ったのである。
彼のもつ器官の中で一番優秀である鼻を駆使し、
どこかに食料がないか探ってみる。
この島は焼けた肉(何の肉かなど興味はない)が良く見つかることを
学習していた彼は、今度も肉の焼けた匂いを求めた。
しばらく嗅ぎまわった結果、新たな肉の匂いを見つけた彼は
その方向に向かうことに決め、歩き出した。

その場に残された泡の中にある、炎や光弾が全て爆発すれば
この島自体が吹き飛ぶほどのエネルギーがあるなどとは、
当然知らないし興味もない。

【『バブルボブル』バブルン生存、移動開始】



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