無題






鬱蒼と茂る森の中を彷徨っていたカインは、
再び聞こえてきた爆音に立ち止まった。
それも、今度はまったく止むことなく続いている。
先ほどまで追っていたブルードラゴンが
炎を連発し、大地を焼き始めたのだ。

「この島そのものを焼き尽くすつもりか・・・」

先ほど殴り倒した武人(>>542-543)から強そうな矛を手に入れたため、
既にドラゴンは追っていなかった。
とりあえず、ここは一旦離れるべきだと判断した。
あの無差別攻撃を止めるには何か手段が必要だ。

「だが、覚えておけ。貴様は、俺の手で殺す」

歩みを止めることなく、呟くカイン。

「その無差別爆撃・・・かつての赤い翼を、セシルを思い出させる。
貴様は・・・触れてはならないものに触れてしまった」

カインの目から憎しみが消えることはない。

【「ファイナルファンタジー4」 カイン 生存、移動中】



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