無題
カイン「へえ、飛んだ時にちらちら見える赤い奴、こんな形してやがったか」
ゼロ「シグマ…。いや、それ以上のでかさか」
スペランカー「信じられない…。あのような生き物、いや、存在がいるとは」
検非違使「めんような。てんぐのあやかしか」
その夜、大気を震わす存在が確かに空を支配していた。
それと同じ高度に衝撃が起こるたびに傾ぎ、方向を変え、ひたすらに直進し、
ふと気まぐれに高度を変える存在が。
それは求めていた。救うべき存在を。そして、世界を乱す侵略者を。
どこだ。どこにいる。求めよ。救いを。助けを。されば我が来たりて救いw
その瞬間、それの鼻にかかった輪が爆裂し、それは海に沈んでいった。
近くにいた者は聞いた。それが海に落ちる間際言った言葉を。
「無念」
【暴れん坊天狗 天狗 死亡】
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