彼女のためなら殺せる
「なんという事だ…。」
彼の名は千家貴司。
金田一の友人である。
「明日が本番だったのに…明日が計画実行日だったのに…。」
彼には好きな人がいた。
その子の名は利緒。
犬の調教師の見習いである。
日を重ねるたびに、彼は彼女の事が好きになって、ついには告白もした。
だが、彼女からも衝撃的な告白をされたのだった。
彼女は病気であった。
あと半年しか生きられないという病気であった。
それでも彼は、彼女が死ぬまで愛すことを誓った。
そして、彼女もそれに納得をした。
しかし、彼女は死んだ。
告白をした2週間後に死んでしまったのだった。
彼は彼女の死に納得がいかず、その真実を知るために必死で調べた。
すると、彼は信じられない事を聞いたのだった。
それは、彼女を担当していたのは医師免許も持っていない4人の大学生だったという事だった。
しかも、薬の効果を知るための実験体として彼女を使ったという事も知った。
その4人を殺すために、必死でトリックを考えてきたというのに…。
何故こんな事になってしまうんだ…。
目が覚めて、目の前にあったのは自分の部屋ではなく、知らないところであった。
人は殺され、挙句の果てに殺し合い・・・。
どんだけ俺はついてないんだ…。
と、がっかりしていると、彼はある一言を思い出す。
『……もちろん、先にこちらのオンジが言った死者の蘇生だったとしても、不可能では無い……!!』
もし、それが本当だとしたら…利緒にまたあえる事ができるのだろうか…?
彼はデイパックをあける。
入っていたのはガトリングガンと拡声器であった。
「これだ…。 この殺し合いで優勝して、脱出したらまた利緒とまた過ごすんだ…。」
そういうと彼はガトリングガンを抱え、走り出した。
【一日目/深夜/F-4 森】
【千家貴司@金田一少年の事件簿】
【状態】:健康
【装備】:ガトリングガン(5/5)@現実
【道具】:支給品一式、拡声器@現実
【玉】:1個
【思考・状況】
1 利緒の蘇生のためにみんなを殺す。
2 脱出したら4人を殺すかは未定。
※参戦時期は「魔犬の森の殺人」前日よりです。
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