無題
やすま「何故? ……明るく楽しく濃いえっち……私の目指していたものは、間違っていたの!?」
CROWDの看板ゲンガーとして描き続けながら、
彼女の評価はしかし、いつまでたっても尻の軽い性転換ムスメを越えることはなかった。
やすま「Xcange3なんて……もう、描きたくない!」
???「……貴女に足りないもの……何だか、わかるかしら?」
やすま「えっ!?」
???「私が、貴女の本当の力を引き出してあげるわ」
背後から聞こえた声に、赤崎は振り返ろうとした……が、遅い。
何が起こったか分からないままに、赤崎は意識を失い地に臥した。
???「ん……」
軽く頭を左右に振りながら、”彼女”が立ち上がった。
そして、何もない宙宇をキャンパスに見立て、素早くデッサンをとる。
???「多少物足りないけれど、悪い体ではないわね」
虚空に描かれたソレを握りつぶす仕草で、”彼女”は薄笑いのカタチに唇を歪ませた。
???「貴女に足りないもの……それは優れた彩色により初めて完成する、”萌え”よ」
赤崎やすま、黄泉返った練り餡に憑依されてStoriaを発売。
【残り6人?】
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