お題・→のキャラで1レスの話を作る2
この殺し合いが始まって、もうどれだけの人数が亡くなったのだろう。
生き残っている人物はあと僅か。その全てが今ここに集いつつあった。
「脱出の術はあるのになんでまだ殺しあおうとするんだ!」
間桐慎二は、水瀬名雪の亡骸を抱きしめて叫んだ。
そして必死に殺し合いをとめようと訴えていた名雪を、容赦なく殺害した憎い敵―――タケシを睨みつける。
「カスミも、サトシも……みんな殺された! あいつが言っていたぞ、6/、お前が殺したんだって!」
「嘘です! 6/さんは何度も私たちを助けてくれました! そんな事するはずありません!」
涙を流して叫ぶタケシの言葉だが、みゆきが代表して反論する。
「あいつらを殺しておいて、お前はなんでのうのうと脱出しようとしてるんだ! なんで信頼を得ているんだ!」
嘘をついていないのに即座に否定されて、タケシは激昂する。
そして怒りのまま6/へと攻撃の命令をする。
「イワーク! だいばくはつだ!」
この位置だと自分も巻き込まれるが、最早そんな事はどうでもよかった。
ただサトシたちの敵である6/さえ殺せれば、自分の命に未練はなかった。
イワークの身体が光り、そのまま大爆発を引き起こす。
タケシも、6/も、慎二も、みゆきも、その光へと飲み込まれていく。全滅は免れない。
その途端、慎二の脳裏に衛宮士郎の姿が思い浮かんだ。
彼ならこんな場面でどういった行動をするか―――そんな事は考えるまでも無い。
慎二は近くにいた6/を押し倒し、そのまま彼へと覆いかぶさる。自ら盾になろうとしたのだ。
慎二の身体を熱がじゅわじゅわと焼いていく。それでも6/の盾になることをやめない。
そして爆音は去り、光が引いた―――。
イワークの至近距離に居たタケシは当然死を避けられず黒焦げになり、
慎二に守られなかったみゆきも瀕死の状態で倒れている。
同じように慎二もボロボロになるが、彼はそんな身体になってもまだ仲間を守ることを諦めなかった。
もしものために取って置いたエリクサー。これをみゆきに使うのだと、ボロボロのままみゆきへと這って行く。
「僕も、衛宮のように、英雄になるんだ……!」
そう言いながら必死に這う慎二。だがそんな彼に突然刃が突き刺さる。
「ぐっ……あっ!」
「残り3人か……ここまで減れば優勝の方が早いよな、北川」
そう言ってグリグリと慎二の傷を抉るのは、彼に守られたばかりの6/だった。
みゆきの方を見てみると、同じようにみゆきを殺している北川の姿があった。
「タケシもいい具合に踊ってくれたよ、サトシたちを殺したのは俺だって言うのによ。
でもお前が本当に殺し合いに乗ってたなんて意外だったぜ。
お前は水瀬見たいな甘ちゃんだと思ってたんだがな、6/」
「ふん、あいつらに付いた方が生き残る確率が高いと思ったから付いてたまでだ」
そして二人はお互いに剣を構えて向き合う。ここに最後の戦いが始まろうとしていた。
◆ ◆ ◆ ◆
「いやっふぅ〜! 今の大爆発は何かあったのかい……あれ?」
ピリピリとした空気を台無しにするように現れた緑の帽子の髭男を巻き込んで……。
【ルイージ@マリオシリーズ】方針:対主催
【北川潤@カノン】方針:マーダー
【6/@現実】方針:ステルスマーダー
【水瀬名雪@カノン 死亡確認】
【タケシ@ポケモン 死亡確認】
【高良みゆき@らきすた 死亡確認】
【間桐慎二@Fate 死亡確認】
【残り3人】
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