妄想パロロワ擬人化ロワ1話






パロロワが集う場所で……

「今から、増えすぎたお前たちには殺し合いをしてもらう!」
毒吐きが突然宣言した。
そこに集ったパロロワが、全員顔を見合わせた。次の瞬間には、爆竹がなるかのように不満の声が上がる。
「ふざけるな!何回過疎で死に掛けたと思ってるんだ!」
「脅しが効くか!」
「俺たちは、その手のプロだぜ!」
いきり立ち、毒吐きに詰め寄ろうとする。
そういって踏み出すパロロワを、毒吐きはやれやれといった調子で指を鳴らした。

途端、

炸裂音が立て続けに鳴り響く。つけられていた首輪が爆発した。一瞬の静寂ののち、
どさりと、首のない体が糸の切れた人形のように崩折れる。
「安心しろ。今のは、生き残りをかけて争うまでもないロワたちだ。しかし逆らえば……どうなるか分かるだろう?」
どのロワも何も言えなかった。今目の前に起こったことと似たような事象を内包するとはいえ、その器そのものの死……崩壊には恐怖を覚えるばかりだった。
その沈黙をいいことに、毒吐きは宣言した。

「パロロワバトルロワイアルを開始する!」



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