無題






「いけイワーク、『アイアンテール』だ!!」
タケシが命じると、モンスターボールから出現したポケモンがその長い尻尾を振り回した。
「う、うひゃああああああああ!!」
ルイージは情けない悲鳴を上げて飛んでいく。
その様子を見てタケシはほくそ笑んだ。
「フン、今まではどのロワでもすぐにズガンされる役回りだったが、今回は活躍させてもらおう!!」
特にさっきの男は任○堂を代表する人気キャラの一人。ニコ動でネタにされることも自分より遥かに多い。
絶対に生かしてはおけない。
タケシは自分の手でルイージに止めを刺すべく、イワークをモンスターボールにしまうとナイフを手にして彼が飛んでいった場所にゆっくりと歩み寄り……

「な……?」
タケシは足を止めた。
全く気が付かないうちに、さっきまでいた場所とは全く違う空間に迷い込んでいた。
タケシの周りには無数のクルミが舞っている。
そして、目の前には長い刀を手にした見知らぬ青年が一人。
「よお岩タイプのジムリーダー。会えて光栄だな。
でも知っているか? 岩タイプは金銀以外全てのシリーズで序盤のかませ犬に過ぎないんだぜ?」
「くっ……」
タケシは持っていたナイフを男に投げつける。それは偶然ながらも彼の胸に上手い具合に刺さった。
だが、男は平然とした顔でナイフを引き抜くと
「ああ? 何かしたのか?」
タケシは声も失い、男の傷口が自然と塞がれていくのを見ているしかなかった。
「さあて、そんじゃそろそろお別れだ。またどっかのロワで会ったときにはよろしく頼むぜ?」
そして青年は指を鳴らす。それを合図に、タケシの周りに浮かんでいた無数のクルミが全て彼に襲い掛かってきた。
悲鳴すら上げることを許されず、岩タイプのジムリーダーは蜂の巣となった。

「さてと」
もとの空間に帰還した6/は、タケシが持っていたモンスターボールを開く。
中からはイワークが飛び出してきた。戸惑ったような顔をするイワークに6/は一言、
「てめえみたな、序盤にフシギダネのつるのむちで一撃で倒されるようなポケモンなんかいらねえよ!!
せめて進化してから出直しな!!」
そう叫ぶと、持っていた剣でイワークを一刀両断にした。


その様子を見ていたルイージは
「や、やっぱりあの人はいい人だ!! 僕を助けてくれた!! あの人に守ってもらえば何があっても安心だ!!」
他の三人も
「あの剣裁き、出来るな。私の国にもあのような男が欲しいものだ」
「ますますいい男だな」
「簡単に人を殺すのは気に食わないけど、根は悪い人間じゃなさそうね」
「アハ♪」

【一日目・午前零時/F−5 平原】
【タケシ@任天堂ロワ  死亡確認】

【◆6/WWxs9O1s@カオスロワ】
【装備】エクスカリバー@アニロワ2、不死者の酒@アニロワ2、激戦@漫画ロワ、ニューナンブ@ニコロワ、
    業務用ポッキー一箱@カオスロワ、ゲートオブバビロン@書き手ロワ2、胡桃@書き手ロワ1、
    悟史のバッド@アニロワ1、もしもボックス@カオスロワ4、ゆーちゃんのパンツ@アニロワ2、
    朝倉涼子のナイフ@アニロワ1、モンスターボール(空)@ニコロワ
【道具】支給品一式×2
【思考】
1:参加者を全員殺す(かがみ優先)
2:ま、まあかがみの態度によっては守ってやらなくもないけどねっ!!

【6/をストーキングする会】
\【阿部高和@ニコロワ】
【ルイージ@任天堂ロワ】
【ハクオロ@どっかのロワ】
【柊かがみ@ニコロワ】
【泉こなた@どっかのロワ】
※◆6/WWxs9O1sを対主催だと誤解しています



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