無題






あ、ありのまま起こったことを話すですぅ!

私はチビエルフ達を逃がし、敵に殺られ海に沈みながら死んでいったと思ったら、気付けばまた別の殺し合いに参加していたですぅ。
ひとまず名簿を確認をしてみたです。あのチビエルフ達や蒼星石達の名前はないのはホッとしたですぅ。
「……ってええ!? 名前が浮かび上がってるですぅ!」
これしか参加していないのかと思った瞬間名簿に新しい名前が浮かんできたのですぅ。
驚いてるうちに名前は次々と増えているようでした。

「どういうことかは分からないですが……これであいつらが来ているのか分からなくなったですぅ……
いや! 私は死んでからここに呼ばれたのですぅ。ということは参加してるのも死んだ奴らばかり…
あいつらや蒼星石がそう簡単に死ぬはずないですぅ!」
というわけで、名簿のことは根拠のないことを根拠においておくことにしたですぅ。
時間が経ってからあとでまた確認したらまた名前が増えてるんでしょうか……

「あのー」
とか思ってたらいきなり背後から声をかけられてびっくらいこいたですぅ。
慌てて振り向けば……なんですかこいつ? チビ人間みたいに緑な恐竜っぽい奴がなんだかよだれを垂らしてこっちを見てるじゃないですか。

「はわっ! な、何ですか!?」
「いやぁ、そのですね。貴方が持ってるそのドラ焼き……分けてくれませんか?」
「へっ?」
見れば私の片手にはいつの間にかドラ焼きが握られていたですぅ。名簿といっしょに出てきたみたいです。

「何言ってるですか。貴重な食料を見ず知らずの恐竜なんかに……あああ!」
もちろん断ろうとしたですが、ドラ焼きをデイパック戻すより先に恐竜の口から長い舌が出て私のドラ焼きをかすめとっていきやがったですぅ!
許可を問うといて勝手に食うとは何事ですぅ! って……

「あああ、勝手に荷物を漁るなですぅー!!」
「わーい、まだありましたー!!」


……


「……一個だけ……まあ全滅よりはマシですね……むぐむぐ。
全く、出会い頭に食料強奪とか何考えてるですか」
「ごめんなさい〜……」
あの後このアホ恐竜、ヨッシーは私のカマンベールチーズ入りドラ焼きをほぼ全部くらい尽くしてしまったですぅ。一つだけはなんとか死守できましたが。
そして一応敵意はないらしいので、罰として今はこいつの背に乗って移動してるとこですぅ。
クラがあるからまさかとは思ったのですが、結構乗り心地がいいですぅ。

さて話を聞けばこいつも一度は死んだそうですぅ。なんでもレイムとかいう奴を守るため、爆弾で自爆して魔物に攻撃したらしいですぅ。
案外根性のある奴みたいですね……話が本当ならですが。


「……ん? 誰かいますよ翠星石さん」
「二人いるですね」
ヨッシーを減速させつつ、支給品のナントカいう剣を念のために構えるですぅ。
他の支給品は萌えもんパッチとかいうモノでつかえなさそうでした。
あれは……ふ、双子……?


「あはっ、誰か来たみたいよ。『偽の私』」
「そのようだな。丁度二人いる、分けるぞ。『本物の私』」

あいつら……どう見ても、殺る気まんまんですぅ!!


【一日目・深夜/D-4 トキワの森】
【翠星石@LSロワ】
【状態】:ヨッシーに騎乗
【装備】:なんでも切れる剣@アニロワ2nd
【道具】:支給品一式、萌えモンパッチ@ニコロワ
【思考】:
1:双子っぽい二人を警戒。
2:味方を探す

【ヨッシー@ニコロワ】
【状態】:普通
【装備】:
【道具】:支給品一式、不明支給品x1〜3
【思考】:
1:双子っぽい二人を警戒。
2:霊夢さんどうなったんだろう?

【フランドール・スカーレット@LSロワ】
【状態】:普通
【装備】:
【道具】:支給品一式、不明支給品x1〜3
【思考】:
1:目の前の二人で遊ぶ
2:『偽の私』と遊ぶ(意気投合)

【人外アドベンチャー〜OZbjG1JuJMのウォーゲーム〜@書き手2nd】
【状態】:普通、マルクフラン
【装備】:
【道具】:支給品一式、不明支給品x1〜3
【思考】:
1:目の前の二人で遊ぶ
2:『本物の私』と遊ぶ(意気投合)
※大宇宙の意志によりマルクフランの姿に変更されました。

【カマンベールチーズ入りドラ焼き@アニロワ やっぱり全滅】



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