第7話・ラッキーストライク!






イメルダ「きょうからここがキミのおうちよ☆」

占い魔女ヒカリちゃん「スーパーハッピーになっちゃえ♪」

魔法ショップの奥ではイメルダとヒカリちゃんによってセエレを封じてある紙が100億倍ハピルマの瓶に漬けられていた。

普通のキャラクターが通常のハピルマを受ければ数ターン幸福感で戦闘を忘れる程度であろう。

しかしセエレが受けたのはその100億倍!しあわせで意識が霧散し、これまでの価値観がバラ色の幸福感に塗りつぶされ蒸発し始めた。

次に召喚されて外に出たときには「羽」が白く光り輝いていることは想像に難くない。

「うふ♪これで準備オッケーね☆」「じゃあおみせにもどろー☆」

イメルダとヒカリちゃんは魔法ショップの店頭近くまで戻って来た。

エレン「みんなちょうどいいところにきたね♪さっき支給品の中にあったツキの月を使ってふわふわケーキを作ってみたんだよ」

イメルダ「いいわね☆いただきまーす♪」

みんなでツキの月ケーキを食べてみる

イメルダ「うん、ショップの新商品として充分なデキだとおもうわ☆」

占い魔女ヒカリちゃん「おいしいね!ねーねーこれってハッピーにするのにも使えるんじゃない?」

イメルダ「『ツキの月』を大量に同時に使えばだれでもたいていのラッキーキャラと互角になれるもんね

相手をしあわせにするハッピーロワイヤルなんだからー、(もぐもぐ)コレを相手に食べさせるのもイイわね!」

そのときケーキの香りに惹きつけられて幸福を呼ぶ珍獣の一体が魔法ショップ内に入って来た

イメルダ「ウフ♪さっそくきたわね☆」

エレン「おいしいよー」

エレンはツキの月ケーキを食べやすい大きさにちぎって幸福を呼ぶ珍獣にあげた

幸福を呼ぶ珍獣はぴょこぴょこ移動して来てエレンにもらったツキの月ケーキの上に乗った

(はむはむはむっ)

幸福を呼ぶ珍獣は喜んでいる!

イメルダ「いまよ!ヒカリちゃん!」

占い魔女ヒカリちゃん「オッケー☆イメルダちゃん!」

すばやく移動しケーキを食べているらしい幸福を呼ぶ珍獣の背後からヒカリちゃんが両手で押さえつけた

ヒカリちゃんが軽いので幸福を呼ぶ珍獣は全く気にしていない

その瞬間にイメルダは支給品の中から目的のアイテムを一発で取り出していた

イメルダ「ラッキー☆クッキー☆トリッキー! ラッキーガンよっ☆」

早撃ちで幸福を呼ぶ珍獣に向けて引き金を引くイメルダ

イメルダ「え〜い♪」

ピンポロ〜ン♪

命中。赤玉☆

幸福を呼ぶ珍獣は一気に幸せな気分が増加した!

気分が良く歌い出したいような気分になってくる。その瞬間幸福を呼ぶ珍獣の「羽」が一気に白く光り輝きだす。

ツキの月ケーキとあわせて幸福の絶頂に達したようだ。

同時にエレン・イメルダ・ヒカリちゃんの頭上にリングが一個ずつ出現した。

占い魔女ヒカリちゃん「やったぁ☆いっこめだねっ♪」

【名前】エレン
【位置】B-4 魔法ショップ
【リング数】1

【名前】イメルダ
【位置】B-4 魔法ショップ
【リング数】1

【名前】占い魔女ヒカリちゃん
【位置】B-4 魔法ショップ
【リング数】1

【名前】幸福を呼ぶ珍獣
【状態】幸福の絶頂
【羽の状態】白く光り輝いている





【第7話の解説】

・魔法ショップに入って来た『幸福を呼ぶ珍獣』は、第1話で平和(ひらかず)に出会った幸福を呼ぶ珍獣や
綿雪の周囲にまとわりついて同時に行動している幸福を呼ぶ珍獣何体かとは別個体です。
というかこの魔法ショップに入って来た『幸福を呼ぶ珍獣』こそが初めにエントリーしていたオリジナルの1体なのです。
他の個体はいつのまにか増えてあちこちにいつのまにか現れた幸福を呼ぶ珍獣です。
『幸福を呼ぶ珍獣』オリジナルが入って来たのがツキの月によるラッキーでした。


・この世界では食事を摂っても『味とエネルギーのみで物体は消える』ので、
食事を摂るのに物理的な口がある必要もないのです。(口があるキャラクターは普通に口からものを食べますが)
別に食べなくてもおなかがすくことはなく、逆にいくら食べても満足感と充実感はあり、食事の効果も発揮された上で
物理的におなかがふくれていっぱいにはならないためいくらでも食べることができます。
ですからその気になれば体の小さなキャラクターでも『ツキの月』を100個同時に使うこともできるのです。


Q.幸福の絶頂に達したキャラはどうなりますか?

A.「羽」が白く光り輝くだけです。別にリタイアになりません。そのままロワ続行です。



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