華麗じゃない逆転






目の前で殺人事件があった。

証人は僕を含めて沢山いる。

犯人はあのインテリでオタクっぽい挾間偉出夫という少年だ。

多分御剣みたいにトノサマンのファンに違いない。

いや、事件の影に矢張がいないのはおかしい。

そんな事よりも警察に電話しないと!

しかし誰がこの事件を担当するのだろうか。

イトノコ刑事だったら電話にデンワなんて事があり得る。

検事がアウチ検事だったら無罪になるかも知れない。

そうだ。その前に所持品を確認しよう。

キノコと花だ。変な注射器みたいな物。

これで何をすれば良いんだろう。

――ドカン、バキッ!

何かを壊す音が聞こえる。

ヤッパリ矢張だろうか?

音のする方向に行くと、空手家が御剣や真宵ちゃんが好きそうなロボット? を壊していた。

しかも素手で。

さらに手からビームみたいな物を出している。

あり得ない光景に、僕は思わず叫んだ。

「意義あり!!!」

だけど、思った。

新番組のカラテマンの撮影なのかもしれない。

もしそうなら。

――サインを貰わないと。


【D-2/一日目/深夜】
【成歩堂龍一@逆転裁判】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、スーパーキノコ@スーパーマリオブラザーズ、ファイアーフラワー@スーパーマリオブラザーズ、FOXDIE@メタルギアソリッド
[思考]
1:警察に連絡する
2:緊急事態なので挾間偉出夫を逮捕する。
3:空手家(隆)にサインを貰う。
4:意義あり!!!



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